2022-01-01から1年間の記事一覧
2018年05月10日に書いた文章であるが、広く知って貰きたいと思い、もう一度ここに載せておきたい。 もう十年近くにもなろうか。ある先輩に表題の杉田玄白が八十四歳で死ぬ前に書いたと言われる文章を教えていただいたことを思い出して、読み返してみた。流石…
戦後70年以上も経つと、戦争を経験した人も少なくなり、経済成長も止まり、少子高齢化時代になって、世相もずいぶん変わって来た。戦争に対する反省やそこからくる平和主義が薄らぎ、政府の政策もあって、最近は「もう一度日本 日本を取り戻せ」といった声…
私が初めて回転寿司屋で食べたのは、何とメルボルンでのことであった。もう十年ぐらいも以前のことであっただろうか。その頃はまだ従来同様の寿司屋も多かったし、寿司が特別好きだと言うわけでもなかったので、つい日本ではそれまで行きそびれていたからで…
戦後1946年に出来た憲法も既に施行以来76年以上も続いているが、その間、自民党政権により散々解釈改憲がおこなわれ、何とかかろうじて元の姿を保っているが、今や本来の姿のあちこちに大きな歪みが生じてきてしまっている。 軍隊を持たないと明記してあるの…
先日、宝塚の近くにある「あいあいパーク」とかいう花や園芸用品を扱う小さな公園のように造られた店に行った。もう何年も前から、時に訪れて花を買ったりしたことのある場所なのだが、ここ何年かはコロナの流行などもありご無沙汰していた。 たまたま新聞の…
最近はセクシャル・ハラスメントやパワー・ハラスメントが問題となって騒がれることが多いこともあり、セクハラ、パワハラなどと略されて言われることが多くなった。 昔から長い単語は略して用いられることが多いもので、例えば地名でも上本町二丁目なら上二…
12月8日、7月7日と8月15日は死んでも忘れられない日と言ってよいであろう。未だに戦争の記憶は昨日のことのように残っている。8月6日の原爆や3月14日の空襲も、あの惨状は昨日のことのように脳裏を離れない。 私は敗戦の時十七歳であった。皇国…
私が子供の頃はおよそ音楽とは関係のない環境の中にいた。小学校でも中学校でも、音楽の時間と言っても、楽器に触れることはなく、ピアノやオルガンの伴奏に合わせて歌を歌うだけであった。 当時はピアノはまだ高級品で、小学校でもオルガンだけで、ピアノの…
バブル崩壊以来の産業の停滞が続き、少子高齢化による労働力の減少が起こり、女性や高齢者の活用が進んでも、今後とも、ますます人口の減少が続くことは避けられず、労働力を維持して産業の持続的な発展を続けるためには、国内だけでは賄い切れず、外国人を…
数字の七は音読みで「シチ」訓で「ナナ」が正しい読み方であろう。しかし、「シチ」は読み難いためか、地方によっては訛って「ヒチ」と読まれたり、数字なので間違いを避けるために、訓読みの「ナナ」を使ったりすることが多いためか、その読み方は人により…
最近のテレビを見ていると、コマーシャルがやたらと増えて、番組との境界さえはっきりしない場合もあり、ついチャネルをNHKに変えたり、テレビを消してしまいがちである。 そのコマーシャルもまたひどいものが多くなった。まるで詐欺まがいの視聴者を欺くよ…
今年は地球温暖化のためか、10月になってからも連日30度という真夏のような日が続いて、いささか倦怠気味であったが、10月5日に天気が悪くなったと思ったら、6日から急に気温が下がり、大阪でも20度を割り込まんばかりとなって震えんばかりとなっ…
最近は少子高齢化の時代となり、家の近くでも昼間に通りを歩いているのは老人ばかりとい言っても良いぐらいである。 車椅子の人がいるか思えば、シルバーカーを押して行く人もいる。その後を行くのは杖をついた老人、次は若いといっても、もう中年過ぎの娘に…
誰でも自分の歳は勝手に変えられないが、世間で生きていくためには、その場その場で、自分に都合の良いように、一つや二つ年を誤魔化したくなることがあるものである。 子供から思春期頃までは、早く大人になりたいという願望から、少しでも大人に近く見せ、…
先日、娘が何処からか鶏卵素麺を買ってきてくれた。 もう半世紀以上も前、娘がまだ子供の頃、学会で博多へ行った時に、たまたま、お土産に博多名物として鶏卵素麺を教えて貰い、買って帰ったのが私と鶏卵素麺の繋がりの初めであった。 当時は学会であちこち…
最近新聞でも、SNSでも、米国の仲間は民主主義国家であり、中国やロシアは覇権主義国家だなどと言い、自分たちの自由と民主主義が人類にとっての普遍的な価値だと主張しているが、アメリカは今でも本当に民主主義の国と言えるのであろうか? こんなことを言…
先に老眼による目の錯覚を楽しむことについて書いたが、歳をとると、聴力もてきめんに悪くなる。女房の言っている言葉ですら、聞き取りにくいことも多くなって、聞き直さなければならない。 しかし、大事なことはしっかり聞き直してでも、確かめなけらばなら…
八十歳を超えて毎日は仕事に行かなくなってから、ひと月に一回は箕面の滝まで行くのを習慣にしている。無神論者にもかかわらず、かってに月参りなどと称して殆ど欠かさず、ほとんど朝早くに行っている。 箕面は箕面小学校の卒業からもわかるように、子供の時…
新聞でちらと見ただけだが、30代後半の女性がやっとの思いで妊娠して良かったと喜んだのも束の間、念の為にと出生前診断を受けたところ、ダウン症の疑いがあると言われて、さあ大変。 せっかく妊娠出来たのだから、このまま妊娠を続けて何とか普通の子供を…
歳をとるとともに次第にあちこち悪い所が出てくるのは致し方ない。長い間生かして貰ったおまけの様なものである。 それでも足腰が悪くて歩けないとか、認知症で物事の判断が出来ないようなのは困るが、五感の衰えぐらいは徐々に進んでいくものだから、急に生…
肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症など、いわゆる生活習慣病は近代社会では最も多い疾患として知られているが、罹患者数が多いこともあって、それらに対するあらぬ偏見も多く見られる。それらを持っていることがハンディとなることもあり、例えば、糖尿病の人…
京都国立近代美術館で行われている清水六兵衛・九兵衛の生誕百年記念展を見に行ってきた。京都の京セラ美術館の庭や、勧業館の入り口その他、あちこちで見られる、赤い大きなモヌメント風の彫刻で馴染みの作家で、清水の京焼きの窯元家でもあるので、是非一…
安倍元首相の国葬問題で、旧統一教会の問題も絡み、岸田首相は国会開催の要求には答えない中での、閉会中の国会での説明をせざるを得なくなった。一旦閣議決定をして国葬をすることに決めた以上、今更止めるわけにも行かず、世論調査による支持率も下がり、…
夏も終わりに近づくと、蝉の鳴き声もミンミンゼミから法師蝉にかわる。毎年法師蝉が鳴き出すのは、夏祭りや大文字山の山焼き、甲子園の高校野球や花火大会などが催される頃からで、若い頃にはその鳴き声に、もう夏休みもの終わりなのに、夏のだらけた生活で…
早川千絵監督の初めての長編監督作だが、第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でも 選ばれたと言われる映画「PLAN 75」を見た。 この映画は是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」の一編として発表した短編「PLAN75」を、…
何処かにも書いたが、歳をとって仕事に行かなくなってからは、毎朝、まだ暗いうちから近くを散策することにしている。東西南北。あちこちに出かけるが、次第に自然と決まったコースが出来るもので、その日の気分で、その何処かに行くことになる。 中でも好み…
世界の人口は80億人と言われている。紙にボールペンで一つ一つドットを打つとして、いくら早くても、一秒に4〜5回打つのが限度だろう。疲れるので、長く続けようとすれば、せいぜい一秒に3回ぐらいか。そうやって数えようとすると、一分で180回、一時間で…
いつ頃からだろうか、最近は池田のような郊外都市でも、クロネコヤマトや佐川急便の配送業者のトラックとともに、バイクの個人配送業者のバイクが目につくようになった。 コロナが流行るようになってから、チェーンの料理屋の出前が増えたためでもあろうが、…
コロナのお蔭でここ何年か帰国出来なかった娘夫妻が漸く帰って来た。これまで帰って来た時には、いつも家族揃ってあちこち旅行したりしたものだったが、今回はまだコロナが流行っているので、そういうわけにもいかない。 近くの温泉にでもと思ったが、近くは…
私が成長した頃の日本はまだ貧しかった。その上、戦争で国は荒れ、物資不足に襲われ、食べるだけでも精一杯という時代が続いたので、「物を大事にせよ」と教えられてきた上に、実際に「物を大事に」せざるを得ない時代を生きてきたので、何でも節約し、使え…