2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ミミズの地獄

いつだったか舗装された郊外の道を歩いていたら、アスファルトの路面に何匹とも知れない多数のミミズがそこらに散らばって死んでいるのを見たことがあった。その時は、ミミズの世界に何事が起こったのだろうと不思議に思いながらも、深く考えることもなく、…

サラリーマンの夏の制服

何年か前に我が家の近くに500戸ぐらいはありそうな大きなマンションが出来た。そのおかげで北側の部屋の窓からいつも見えていた五月山の風景がすっかり見えなくなってしまったのが残念であるが、それはとにかく、毎日の朝5時過ぎの散歩の時に、そのマンショ…

原発の処理水放出はやり直すべきだ

福島原発事故による処理汚染水の海洋放出について、日本政府はどうして全魚連などに対して理解し納得してもらう十分な努力をしてこなかったのであろうか。風評被害の補償さえすれば良いというものではない。 先に書いたように、全漁連などの漁業者とは「関係…

原発処理水の放出、政府は約束を守れ!

8月24日の朝日新聞によれば、「処理水放出24日にも」という大きな見出しの下に、「一定の理解と首相ら判断」「全漁連会長らと面会、きょう正式決定」と書かれている、しかし、そのすぐ後には『漁業者は懸念「反対変わらぬ」』と出ているではないか。 ど…

忘れてならない戦争の記憶は被害よりも加害

戦争といえば、アメリカとの太平洋戦争のことばかりが言われる。圧倒的な国力の差で初戦を除き、日本は一方的に大打撃を受けて敗れたので、戦争の記憶といえば、玉砕や転進、悲劇の沖縄戦、東京や大阪をはじめとする都市の空襲、広島、長崎の原爆など、被害…

戦争の話をした人、しなかった人

今振り返ってみると、私は1928年生まれなので、1930年から始まった満州事変、上海事変から支那事変(日中戦争)それに続く大東亜戦争(太平洋戦争)と、1945年に17歳で海軍兵学校生徒として敗戦になるまで、殆ど戦争の中で育って来たことになろ。 まるで当時…

国破れて山河あり

敗戦によって海軍兵学校はなくなり、大阪へ帰ってきた。 国のため、天皇のために死のうと覚悟していたのに、その国がなくなり、大日本帝国に純粋培養されて育ったような私にとては、敗戦は単に戦争に負けたことだけではなかった。それまでの私が生きる根拠と…

8月15日は敗戦の日

1945年8月15日は雲ひとつない暑い夏の日だった。 もうその頃は、日本国中が空襲によって殆ど灰燼に帰し、国民の食料もままならず、当時私は海軍兵学校の生徒であったが、帝国海軍の軍艦はほとんど全滅し、日本の空の制空権も奪われ、本土決戦を覚悟しなけれ…

熱中症警戒アラーム中の高校野球

今年もまた夏の甲子園の全国高校野選手権大会が始まり、連日テレビで中継している。今年で第105回と書いてあるが、この大会は戦前の中学校の大会から続いている伝統的な大会である。しかし、近年のように異常とも言える高温が続いているのを見ると、ここらで…

原爆は平和な街に落とされたのではない

広島、長崎への原爆投下の8月6日や9日を迎えて、原爆投下に対する非難の声が強くなっているが、折角、広島で行われたG7 の会合では、広島出身の岸田総理が議長でありながら、原爆の抑止力としての存在を認め、原爆禁止の世界の潮流にさえ乗れなかった日本政…

十代の遺書

南千里の吹田図書館のあるビルの八階に、吹田市立平和記念資料館があり、そこの催しで原爆被害の絵の展示などをやっているというので行ってきた。以前に北千里に長らく住んでいたので、南千里あたりも懐かしい所であるが、もう長らく南千里駅で降りたことも…

95歳の動画が大人気

7月に孫たちが久し振りにやって来て、私の95歳の誕生日を祝ってってくれた.その時に「95歳の祖父の毎朝」”My 95yr old Japanese Grandpa Morning Routine”と「95歳の祖父のある日」”A Day in the Life of My 95 Y .o. Japanese Grandpa”というショートムー…

この目で見た広島の原爆投下

また8月6日の広島への原爆投下の日がやってくる。もう実際に原爆投下の惨状を我が目で見た人は少なくなってしまっているであろうから、生き証人としての私には、生きている限り、それを伝える義務があるように思われる。 これまで何度も触れたことがあるし、…

自発的従属論(2021.02.12)再録

「自発的従属論 エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ著 ちくま学芸文庫(ラ11・1)」という本を読んだ。著者は16世紀中頃、フランスのボルドーの高等法院に勤め、30歳代に夭折している人物である。モンテーニュが親しい友人であったので、著者の死後、この著書…

国民よりアメリカ優先の日本政府

上は2023.07.25.朝日新聞「天声人語」の記事である。日本の防衛省は一体日本の国のためにあるのか、アメリカに忠実に仕えるためのものか疑わねばならなくなるような態度である。 これはおそらく防衛省に限った問題でなく、他の省庁などにも共通した現代の日…