2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
現在の日本では 老人とはおよそ60歳ないし65歳より上の人たちを指すことになっており、75歳以下を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者などとして呼ぶことが多い。 しかし95歳の私から見ると、個人差は歳と共に大きくはなるが、60代、70代はまだ老人…
もうだいぶ以前のことだが、小学校の同窓会に出た時、親しかった旧家の友達が、本人を中心に二十人ばかりの子や孫の一族に囲まれた写真を見せてくれたことがあった。昔であれば80歳も超えた老人の自慢の写真といったところであろうが、今でもこんな大家族…
日本の敗戦によって、それまで大日本帝国に純粋培養されたような軍国少年が、国に裏切られたことを知ってから、その象徴であり、戦争中に嫌という程、見さされ、聞かされた、日の丸、君が代を忌み嫌う様になったのは必然のことであった。 敗戦以来しばらくの…
娘がタンゴなどを踊っていて、その関係ででもあるのか、バンドネオンの演奏があるので一緒に行かないかと誘ってくれたので、昼間のことだったので行くことにした。 私は学生の頃少しだけタンゴを習ったことがあり、当時、本町のあたりにあった大阪舞踏会館で…
安倍首相の現役時代にあれほど問題になった多くの問題、森友学園問題。加計学園問題、桜見物問題、黒川問題、佐川問題等等、次々に問題を起こしながら結局その追求も弱く、安倍首相の暗殺でもう終わったと言わんばかりに、関係者は殆ど口を閉ざし、有耶無耶…
イスラエルとハマスの戦争はイスラエルのガザ攻撃で、病院が攻撃目標となる前代未聞の残虐な戦いとなっている。イスラエルはハマスが病院を拠点に地下道を張り巡らして根拠地としているからというが、譬へそれが本当であっても、病院を攻撃して入院患者や病…
私の子供の頃の日本は、大日本帝国といって日清、日露の両戦争に勝ち、万世一系の天皇の治める国で、東洋の盟主だといばり、満蒙開拓だの、東洋平和のためだなどと言って中国への侵略を行なっていたが、まだ今では考えられないぐらい貧しい野蛮な国であった…
この間何とはなしににテレビを見ていたら、男の化粧の話をしていた。昔だったら男が化粧するなど、女形の役者や、そうでなくても俳優が舞台でするのは別とすれば、普通に巷の男が化粧をするなど考えられなかった。男ならニキビがあったり傷跡があったとして…
聞き違えは若い時でも誰しも経験したことがあるものである。約束の日時を聞き違えて、とんだ迷惑をかけて謝らなければならなかったり、注文を聞き違えられて思わぬものが提供されてびっくりしたりしたことのある人もいるであろう。 ところが、歳をとると聴力…
定年後からずっと同じ家に住んでもう35年以上になる。親の住んでいた古い木造の家は老朽化し、冬には隙間風が入り寒かったので、引き継いだ時に思い切って建て直した家である。その新築の頃は当然全てが新鮮で気持ちが良かった。記念に芝庭の真ん中にダグウ…
先に「勝手ツンボ」として聴力の衰えたことを書いたが、衰えたのは聴力だけでなく、どうも五感全てが衰えてきている様である。 秋になってあちこちにまた木犀の花が咲き、場所によっては地面を真っ黄色に染めている。昔は花を見なくても、匂いで木犀のあるこ…
能勢電車は阪急の川西能勢口から妙見口まで走っている大阪の郊外電車である。戦前はJR川西池田駅が終点で、今より一駅先まで行っていたのだが、能勢の住宅開発が進み、阪急電車が乗り入れる様になって現在の形になった。 元々は妙見参りに行く人のために造ら…
十一月三日は文化の日で3連休であった。丁度三日に千里の民族博物館のインドのガンジス川に関する映画と解説があると案内を貰い、応募して予約していたので、気候も良いし、紅葉もそろそろだろうし、万博公園で何かの花が綺麗だというニュースもあったので…
私の95年の人生は17歳での日本の敗戦の前後でプッツリと両断されている。生まれてから敗戦の日まで、私は全く忠実な大日本帝国の臣民であった。世界に誇る万世一系の皇統を継ぐ天皇陛下を現人神として崇め、よくぞこの国に生まれて来たものだと信じ込まされ…
先日、散歩の後スーパーに寄ったが、その日は割引の日だとかで混んでいるというので、トライウオーカーを使っているので、混雑の邪魔になるのではないかと思い、女房が買い物をしている間、駅前にあるスーパーの前の広場で待っていることにした。 待っている…