3月は記念日が多い

3月は私にとって忘れ難い記念すべき日が多い。 1日は、ビキニ・デー、1954年だったか、「三度許すまじ原爆を」という歌がまだ歌い継がれている頃に、第5福竜丸がビキニ環礁近くで、アメリカの水爆実験の放射線を浴び、船員が死亡した事件の忘れ難い日…

イラク戦争から20年

3月20日はイラク戦争が始まった日である。丁度、20年前のこの日、アメリカはイギリスを乗せて、フランスなどの反対を押し切り、国連の支持もないままに、イラクが大量破壊兵器を隠しているという口実で、イラク侵略を開始したのであった。 米英の圧倒的な力…

三つ子の魂百までも。

私が育ったのは戦前から戦中、戦後にかけての、まだこの国が貧しい、物のない時代だった。1929年の大恐慌や、東北地方の凶作で娘を売らねば食べていけない人も多くいた様な時代であった。その後育ち盛りの頃が、中国への侵略戦争、なし崩しに続いた世界大戦…

ケーキ”サヴァラン”

ニューヨークに住んでいる娘が帰って来るので、どこかで家族一緒に食事でもということになり、千里中央の阪急ホテルに決めた。娘たちが育ったのが千里のニュータウンであり、近くなので、その頃、時々行ったホテルで、しかも、このホテルはもうすぐ閉店する…

戦争を知らない世代

政府はアメリカに言われるままに、とうとう最近、従来の先守防衛の枠を超えてしまい、敵基地先制攻撃さえ可能にし、国の予算もないのに、防衛費を総予算の2%以上と大幅に拡大し、トマホークを400発をアメリカから買うことにしたそうである。 予算がない…

アメリカは民主主義国家か?

アメリカは民主主義の手本のような顔をしているが、それなら日本もアメリカような国に したいと思うか?と問われれば、否と答えたくなる。 それにもかかわらず、アメリカは日本では外国の代表であり、多くの日本人にとっては、未だに憧れの素晴らしい国なの…

空一面から火が降ってきた

もう77年も昔のことになってしまったが、私にとってはまだついこの間のことのようにしか思えない出来事であった。生きている限り、大阪大空襲のことは決して忘れられない。1945年、敗戦の年の3月13日、深夜から14日の明け方にかけてのことであった。 既にに…

東日本大震災から12年

この3月11日で東日本大震災から12年になる。これは単に大地震に津波という天災だけではない。福島原子力発電所の爆発が加わり、未だにその後処理が済んでいない歴史的な大事故であった。 破壊された原子炉は未だに処理出来ずに、そのままだし、壊れた原子炉…

ウクライナの人々に平和を!

ロシアがウクライナへ侵攻してからもう1年を過ぎてしまった。ロシアの戦争は決して許されることではないが、ウクライナに武器を支援して、火に油を注いでいるアメリカやNATO諸国の行為も非難されるべきものであろう。 ゼレンスキーを唆かし、最後まで徹底抗…

全自動回転寿司屋

コロナの流行で回転鮨屋さんも大打撃を受け、ひと頃は回転して寿司の回るカウンターを閉めて、従来風の座席に戻して営業している店もあったが、効率が良く外国にまで真似られている合理的な方策を見捨てることは出来ない。コロナの流行が長引くと共に、それ…

ルイヴィトンでのジャコメティ展

ジャコメティの展覧会の案内を見たので早速行ってみたいと思ったが、開催場所が心斎橋のルイ・ヴィトンとある。心斎橋の大丸の南のあたりにルイヴィトンの新しいビルが出来ており、その上の方の階でやっているようである。 ジャコメティと聞けば、ぜひ見に行…

昭和の時代

どういう人が調べたのか知らないが、フェイスブックだったと思うが、たまたま上のようなのを見つけた。今では考えられないが、昭和の時代には当たり前だったようなことが、ランキングまでつけて載っていた。昭和の時代と言っても、戦前と戦後では随分違うが…

映画「シスター・夏のわかれ道」

脚本ヨウ・シャオイン「游暁○」、監督イン・ルオシン「殷若日斤」と、二人とも女性で、中国の一人っ子政策による社会や家族の歪みに翻弄される若い女性を扱った映画。中国で評判になった映画らしいが、なかなかの秀作である。 一人っ子政策の下で、伝統的な…

フルート、ヴィオラ、ハープのサロンコンサート

我が家から歩いて行ける範囲に二ヶ所も音楽ホールがあるのが嬉しい。一つは隣町と言っても、すぐそばを流れる猪名川を渡れば、すぐの所に「みつなかホール」という5〜600人収容出来るホールがあり、もう一つは池田の小林一三邸の近くにある「マグノーリアホ…

大阪城の観梅会

私が卒業した大阪の北野中学、現北野高校の同窓会が寄付して出来た大阪城の梅林ということもあって、毎年二月の末に同窓会が主催して観梅会なるものを開いてきていた。大阪城の梅林に集まり梅の花を見て、後、近くのホテルで会食をするというものである。 若…

私にとっての日の丸、君が代

私にとって君が代や日の丸は過去の嫌な思い出と固く結びついてしまっている。そのため、未だにオリンピックやスポーツの大会などで、日の丸が振られても、どうしても今の若い人たちのように、無心に振ったり出来ない。テレビの朝の始まりにも日の丸が出るが…

希望的観測ー政府の出生率予測

戦前、まだ私が子供の頃に小学校で教えられたのは、日本では、毎年およそ二百万人の子供が生まれ、百万人の人が死んで、結果として、一年におよそ百万の人口が増加しているのだということであった。その頃の日本の人口は1億と言われていたが、朝鮮半島の人…

先制攻撃しても戦争放棄の憲法違反にならないのか?

上に掲げた文面が日本国憲法の第九条の条文である。我々国民はこれを元に政府に政治をするよう委託しているのである。 この条文と現在の政府が実行している政治とはあまりにもかけ離れていると思わない人はいないのではなかろうか。朝鮮戦争が始まり、アメリ…

死に遅れたか?

戦後のベービーブーマーが大挙して七十五歳の後期高齢者になるのがおよそ2025年であり、 それから先が大変で、少子高齢化で、労働人口は減るのに老人が多くなり、若年者は減少した人数で産業活動も維持しなければならない上に、少人数で増えた老人の世話もし…

武器援助より平和交渉を

ウクライナ戦争が始まってからもう丸一年が経ってしまった。ロシアの侵略はどう見ても悪いが、この戦争の原因を辿れば、米国主導の西側陣営による約束違反のNATOの東方拡大から始まり、東西の境界がいよいよ本来ソ連の一部であったウクライナにまで及び、ロ…

日本は再び沖縄を犠牲にするのか

先ずは上の沖縄の人口構成のグラフを見て下さい。たまたま新聞で見かけたものですが、一度見てしまうと、もう忘れられない無惨な統計結果に気がつくでしょう。敗戦の年の暮れの沖縄の人口構成の図であるが。男女ともに二十一歳から四十五歳にいたる働き盛り…

若い世代が羨ましい

長く生きていると世の中も随分変わってくるものである。私の若い頃はあの戦争に世界中の殆どの人が巻き込まれ、多くの人が死に、生き残った人たちも大きな衝撃を受け、無惨な生活を経験させられたのであった。後に生活が落ち着いてから振り返ってみても、特…

この国の怖さ

コロナもようやくある程度は落ち着いて来て、政府もwith Coronaなどと言い出し、旅行の補助なども始まっているようだが、まだ街では殆どの人がマスク姿のままである。 アメリカにいる孫たちのinstagramなど見ていると、もう早くからマスクなしでお互いにくっ…

近くの神社

自宅の近くに呉服(くれは)神社という神社がある。条理のように並んだ道筋の中に一本だけ斜めの道があって、その終点が神社になっている。昔は広い田圃の中の鎮守の森といった格好だったのであろうが、もう明治時代に田圃が埋めめられて、宅地造成がなされ…

パンプキンの想い

女房が友人からパンプキンを貰ってきた。スープにすると良いとかであったが、細長いパンプキンには根本の所に小さな傷のような印がついており、その模様が面白そうなので、これはきっと私が喜ぶだろうと思って、貰ってきたそうである。 確かに、根本近くに何…

老人にはついて行けないないIT化

最近は何処へいってもいわゆるIT化が進んでいる。スーパーへ行ってもコンビニへ行ってもセルフレジとかで、商品のバーコードを機械に読み取らせ、お金を機械に入れて釣り銭を取り、出てきたレシートをとって、一件落着ということになる。ところが場所によっ…

二年ぶりの雪景色

今年は、一月末に十年に一度とかのに寒波がやってきて、全国的に寒くなり、天気が荒れて雪も多く、飛行機の運休は当然としても、あちこちの高速道路での車の渋滞や、列車の運休などが起こり、雪のために動けなくなった電車に多くの乗客が長時間閉じ込められ…

老人の死より経済活性化

コロナが始まってから、もう3年を過ぎたが、依然として感染は収まらず、第8波となり、新たなXX B1・5などの新種も加わり、全国的に流行はなお収まる気配がない。 ただ感染力は強いが、ワクチンや集団免疫などもあって、感染は広く拡がっているが、若い世代…

静かで綺麗なスラム街

日本の都会の住宅は、以前から”うさぎ小屋”などと冷やかされてきたように、小さな家がぎっしり詰まって並んでいるような所が多い。最近ではマンションなども多くなったが、今でも一戸建てを望む人が多いようで、40〜50坪にも満たないような敷地に一杯一…

李卯煥(Lee Ufan)展

戦後1970代のアートの流れの中で「具体」と共に忘れ難いのが「もの派」であろうが、「具体」は関西の運動であったので、時にその活動を実時間で見たり、あちこちで、その作品を観る機会があったが、「もの派」については関根信雄や李卯煥などの名前は知って…