あまりにも情けない日本政府

昨2023年11月29日に米軍横田基地所属の米空軍CV22オスプレイが屋久島沖で墜落し、搭乗していた8人全員が死亡した。 その後米軍は23年12月6日に世界中に配備する全てのオスプレイの飛行を停止し、事故原因を調査していたが、今月8日、特定の部品の不具合が原…

漫画家鳥山明氏の死

先日メディア一斉に鳥山明氏の死を報じた。まだ68歳で急性硬膜外血腫による突然の死亡だったということである。 その名を見て一体どういう人だろうか分からなかった。説明に「ドラゴンボール」の漫画で一世を風靡したとあったので、「ドラゴンボール」という…

元横綱白鵬を助けよう!

新聞報道だけだから詳しいことはどこまで当たっているかわからないが、相撲界では時々不祥事が起こっている。大相撲の取り組みや勝敗についてでなく、それを運営する相撲協会に関するものである。どうも未だに尾をひく部屋制度やその上に立つ大元の相撲協会…

消えない大阪大空襲の記憶

また3月11日がやってきた。東日本大震災からもう13年も経つが、今でもTVで見た津波が押し寄せて来て、見る間に家々が飲み込まれて流されて行き、先に山の上に逃れた人たちが後から登ってくる人たちに「早く!早く!」と声をかけている姿。原子炉の上からヘリ…

映画「フィラデルフィア」

先日たまたま家のTVで表題の映画を見た。1993年のアメリカ映画で、トム・ハンクス主演でアカデミー賞などももらっている作品らしいが、エイズとゲイにまつわる偏見を法廷で覆していく物語である。 これは1987年に大手の法律事務所にいた弁護士が、彼…

白寿の祝い

この3月8日は姉の誕生日だが、今年は白寿の誕生日である。百の字の上の一を取れば白になるので、100歳にひとつ足らない99歳を白寿と言って、昔からお祝いをするのが習慣である。私の属している医師会でも、正月の互例会で例年その表彰式があり、今年…

世代の長さ

女房がこの3月2日で90歳になるというので、一昨日娘が近くのレストランで誕生日祝いをしてくれた。 ところで、その娘が今月の終わりには還暦を迎える。その上、アメリカにいる孫が丁度30歳になった。90歳、60歳、30歳と丁度綺麗に30歳毎に並ぶことになる。…

世の流れに遅れると

最近、LGBTや人種、障害者に対するる差別やセクハラ、パワハラ、学校でのいじめなどが問題になることが多くなり、メディアでも頻繁に取り上げられるようになってきた。 一昔前には韓国人をはじめとする外国人に対する人種差別、偏見や蔑視、セクハラなどは当…

貧乏人は麦を食え

一昨日だったかSNSを見ていたら興味深い話が載っていた。アメリカのシリアル大手のケロッグ社のCEO(最高経営責任者)のゲイリー・ピルニック氏がメディアとのインタビューで語った内容が物議を醸しているようである。 ピルニック氏は2月21日、CNBCがアメリ…

三つ子の魂百までも

「三つ子の魂百までも」と昔から言われている様に、子供の時に身についたものは歳をとり、時代が変わっても、なかなか抜け切れず、いつまでも尾を引くものの様である。私のように、物のない貧しい戦中、戦後の生活を過ごした者は、いまだにその頃の習慣から…

体力の衰え

91歳までは週に一二回だったが、若い時と同じようにに電車に乗り、街を歩いて産業医としての相談業務に行っていた。その年の11月の末には、女房とともに、真鶴半島の先の中川一政の美術館を訪ね、あと半島の根元のJRの駅まであちこち寄りながら随分歩いて…

映画 Perfect Days

いつも行く宝塚の映画館で表記の映画があり、久し振りのヴィム・ヴェンダースの映画で、ベルリンかどこかで何かの賞を取ったとかで期待していたので見に行った。 公衆トイレの掃除人の話だというので、社会的な問題を扱った作品ではないかと予想していたが、…

諸行無常

昨日いつもの様に散歩しようと思って門扉を出ると、通りの北の方から白い煙が上がっているのが見えた。何だろうと思ってみるとすぐ近くの四辻の向こうに赤い消防車が止まっているではないか。煙も一転茶色を帯び高く上がった。 すぐ火事だと分かった。家の中…

懐かしい昔の市電

私は中学生の頃、大阪市内の天王寺公園のすぐ近くに住んでいたので、市内の何処へ行くにも、いつも市電を利用していた。もう市電がなくなってからずいぶん年月も経ってしまったが、今でも上町線や阪堺線の電車を見ると懐かしくなる。 まだ戦前から戦後にかけ…

資本主義の終わりか。人類の終焉か。

「資本主義の終わりか? 人類の終焉か 未来への大分岐」という本がある。斎藤公平編で ネグリとハート共著の「帝国」で有名なハート、「何故世界は存在しないのか」のマルクス・ガブリエル、それに「ポストキャピタリズム」で資本主義は情報テクノロジーで崩…

トイレのスリッパ

家によって異なるだろうが、今もトイレにスリッパを用意している家庭が多いようである。写真の様に我が家でもお客のある時にはマットの上にスリッパを用意している。 今の様に何処の家でもトイレが屋内にあり、洋式便器に水洗は勿論、ウオシュレットなどまで…

ストのない国

作家の多和田葉子さんが2月16日の朝日新聞にベルリン通信としてベルリンのストライキの様子を書かれていた。 「町中を走るトラクターに驚いていると、今度は長距離列車のストが始まり、やっと列車が動き出したかと思うと、今度はバスや地下鉄ガストを行い…

背広のチョッキ

昔は三つ揃えなどと言ってサラリーマンや紳士のフォーマルな服装は、背広の上下に中に背広と同じ仕立ての五つボタンのチョッキを着るのが普通であった。明治から戦前までの背広姿の写真などを見ると大抵三つ揃えの背広を着ており、上着を脱いでのチョッキ姿…

単一民族国家は滅びる

今でも日本は単一民族国家だと自慢する人たちがいる。皇紀2600年とかいう天皇を担いだ大和民族が暴走して惨めな敗戦を迎えたのに、まだ懲りない時代遅れの人たちがいるものである。 もうアーリア民族だとか、大和民族だとか孤立した民族の優秀さを自慢する時…

強い国より幸せな国へ

私が子供の頃に教わったのは、日本の人口は7千万人で、当時の植民地の朝鮮半島や台湾を合わせて約1億人であり、国の発展のためには一億一心、百億貯蓄だの、産めよ増やせよ地に満ちよなどと言われたものでした。全てが開発、成長、発展、巨大化が目標であっ…

悠久の世界

まだ私が少年だった戦争中、殊に情勢がわが国にとって不利になって来た頃から、「悠久の大義」ということが盛んに言われるようになった。特に、特攻隊で死を覚悟して飛び立つ若者たちの精神的な根拠は「悠久の大義に死す」ということであった。この場合の悠…

儲けるためのSDGs

SDGs(Sustenable Deveropment Goals=持続可能な開発目標)という言葉は今や人口に膾炙し、知らない人もいないぐらいポピュラーな言葉になっている。 人々が無限と思っていた地球も、これだけ人口が増え、産業が盛んになって開発が進むと、「人新生」と言わ…

96(苦労)の歳、97(苦難)の歳

1月28日の朝日新聞の歌壇の欄に、 "苦労(96)過ぎ苦難(97)の歳へ入りにけり難聴頻尿の寂しき元朝" (東京都)青木久彌 という歌が載せられていた。それを読んだ女房が「まさにあなたを読んだ歌じゃない?」と冷やかした。年齢も同じ、症状もそっくりである。…

楽しい80歳代、寂しい90歳代

九十歳を過ぎる頃まではあまり気が付かなかったが、長生きをした人たちにとっては、八十歳代は人生の中でも一番リラックスし、楽しい時代だったのではなかろうか。 がんや生活習慣病などで早くこの世を去ってしまった人たちは別として、八十歳を超えても元気…

黒いマスク

コロナが落ち着いて来て、年が変わっても巷のマスク姿は一向に衰えそうにない。落ち着いたと言っても、コロナも感染者が減って軽くなったとはいえ、まだまだ続いている。マスクも長い間にもう習慣になっている人も多く、冬なのでマスクをしていた方が暖かい…

自民党の裏金事件、うやむやにさせるな!

自民党の派閥の裏金事件は政治資金をめぐる構造的な政治資金問題であり、パーティの集金の一部を長年にわたって常習的に記載もなしに議員へキックバックしていたことは明らかに政治資金規正法違反であるが、これは自民党の組織的で長年続けてきた違法行為で…

能登はやさしや土地までも

今回の地震で一躍有名になった能登半島といえば、七尾湾や和倉温泉もあるが、やはり輪島である。輪島の朝市は忘れられない。しかし、先端にある珠洲市についても、私は古くから知っている。 まだ若い頃、当時勤めていた病院に、検査技師として就職して来た女…

映画「ガザ 素顔の日常」

いつも行く宝塚の映画の小劇場で表記の映画をやっていたので見に行って来た。いつ撮られた映画かわからないが、今回のイスラエルの全面的なガザの破壊やジェノサイドが起こる以前のガザの人々の日常生活を記録した映画である。 当時、すでにハマスがガザ地区…

補聴器と集音器

歳をとると五感が衰えるが、中でも困るのは視力と聴力である。それに対する対策として、視力については眼鏡があるが、聴力については眼鏡ほど気軽に使えて聴力を補ってくれるものがない。補聴器があるではないかと思われるであろうが、補聴器は眼鏡ほど気軽…

世代の長さ

今年女房が九十歳になる。そう思っていたら、昨年帰国して近くに住む様になった下の娘が今年還暦を迎え、その子のアメリカにいる孫が三十歳の誕生日だという。丁度90、60、30と綺麗に30歳間隔で並ぶことを知った。 但し、この順でいけば、今年には曽孫…