2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今日は7月31日。今年もまた8月がやってきた。以前にも8月は特別の月だということを書いたことがあるが、毎年同じことの繰り返しにしても、私にとっては、8月はやはり特別な月である。 もともと子供の時から、8月は夏休みで学校を離れ、海水浴やお祭り、花火…
最後の海軍兵学校生徒であった私がもう満九十五歳になるのだから、あの戦争を実際に知っている人はもうごく少数だけになってしまっている。 菅首相が沖縄へ行って、一国の宰相でありながら「私は戦後生まれだから戦争のことは知らない」と言ったのには呆れた…
駅などにある公衆トイレの個室は、昔は使用されていない時も、扉が閉められているのが普通でしたが、最近は空いた個室のドアは開けたままにしておくのが普通のようです。扉が開いていると誰にも空いていることがすぐ分かるので利用者に便利です。 それでも昔…
最近のこの国を見ていると本当に情けなくなる。 戦争に負けて国中が焼け野が原となり、闇市、買い出し、たけのこ生活、ララ物資で飢えを凌ぎ、浮浪者、餓死者が街に溢れ、占領軍は日本人の娼婦を連れ、そのジープに子供達が「ギブミーチョコレート」と言って…
宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」と、新海誠監督の「スズメの戸締り」というアニメ映画を続けて見た。 言うまでもなく、二人とも日本を代表するアニメ映画の作者であり、宮崎駿監督は長い間「風の中のナウシカ」「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」…
もう半世紀以上も前のことになるが、娘がアメリカへ旅行した時に、「サーバス」という、相互に泊めたり泊まらせて貰ったりする、民間の国際的な組織を見つけ、それを利用してニューオリエンズで大変歓待されたことがきっかけになって、女房が乗り気になって…
いつまでも梅雨のような鬱陶しく蒸し暑い日が続いていたが、そろそろ梅雨も明けそうである。それとともにに今年もまた蝉が鳴き始めた。蝉といえば忘れられないのが、羽化の途中で死んだ蝉のことである。 ある夏の朝、庭に出てみると、地面に近い小枝の上で、…
現在私が住んでいる町は、明治時代に阪急電鉄の創設者小林一三氏が、がサラリーマン向けに分譲した所である。一区画が百坪から二百坪ぐらいの生け垣や板塀で囲われた住宅が並んでいたが、今では、古くからの住民は最早死に絶え、殆ど住民も入れ替わり、敷地…
前註:(おことわり) 『昔のことを思い出して、以下の文章のようなものを拵えて、こんなものも載せたらと思って用意したが、たまたま、昔の文章の目録を見返して見ていたら、すっかり忘れていたが、既に2020年4月11日に全く同じようものを書いて載せている…
まさかこの年まで生きるとは思わなかったが、いつしか95歳になってしまった。 17歳の夏に、日本が戦争に負け、それまで自分が全てをかけて来た大日本帝国が突然消失し、生まれてからそれまで育ってきた全ての世界を失い、混乱した世間の中で、この先どう生き…
子供の時に、誰からだったかは忘れたが、野口英世の伝記を読みなさいと言って渡されたことがあった。当時の野口博士は、日本人として細菌学の領域で、黄熱をはじめ梅毒その他多くの伝染病の病原体を発見し、世界的にも有名で、ノーベル賞の候補にもなった人…
日本政府はIAEAのお墨付きをもらって、いよいよこの夏からでも、福島原発の溜まりに溜まった汚染水を太平洋に流すことにしたようである。 これまで福島の工場の敷地内に、千以上ものタンクを作って汚染水を保管してきたが、それもいよいよ満杯になって来て、…
もうこの頃はどこへ行ってもスマホを持った人ばかりである。昔は電車に乗ったら新聞や週刊誌を読んでいる人が多かったが、最近は電車の中で新聞や本を読んでいる人は滅多に見かけなくなってしまった。 その代わりがスマホである。電車の中では、座っている人…
現役で働いている頃は、川は電車が鉄橋で渡る時に見るぐらいのもので、窓外の景色の転換点ぐらいでしかなかったが、仕事を辞め家で過ごす時間が多くなると、近くの川との関わりが深くなる。 我が家の近くを流れる猪名川は大阪府と兵庫県を区切る二級河川であ…
上のいくつかの図は最近の日本の国力の国際比較の結果を表しているものである。同様な比較はまだまだあるが、どれを見てもあまり芳しいものはない。今更1990年代半ばの日本の絶頂期を思い出しても意味がない。現実はあまりにも厳しい。今や世界の中での日本…
六月になって暑くなってくると、もう午後の散歩は続けられない。毎年この頃になると、起きがけの散歩に切り替えている。 昼間は暑くても、早朝はまだ涼しくて気持ちが良い。4時には起きているので、早い朝食を済ませてから出かけたり、軽い朝食の弁当を作っ…