今年は地球温暖化のためか、10月になってからも連日30度という真夏のような日が続いて、いささか倦怠気味であったが、10月5日に天気が悪くなったと思ったら、6日から急に気温が下がり、大阪でも20度を割り込まんばかりとなって震えんばかりとなった。、北海道などでは2−3日まで20度以上あったのが、6日にはもうマイナスになって、凍っているとかテレビで言っていた。
十月の初めには、まだ半袖シャツ一枚でよかったのに、今朝などは長袖のタートルネックの綿シャツに、ネルのような厚手のシャツを重ねていたが、それでも肌寒くて我慢しづらいので、もう一枚カーディガンを羽織る始末。念の為と思って、小さな電気ストーブまで引っ張り出して来た。部屋の温度計は丁度20度だった。
暑さに慣らされていた体が、あまりにも急な変化に付いていけない感じである。びっくりして風邪でも引きそうである。この季節は昔でも気温の変動や朝昼の温度差が大きい傾向にあるものだが、今年のような極端な変化はあまり経験がない。老人にとっては耐え難い感じである。
今朝の新聞には「合服が出番ないぞと号泣す」という千葉の人の川柳が乗っていたが、歳をとると夏は背広を着る機会が少なくなるし、こう急に寒くなれば、もう合服など要らない。冬のスーツさえあれば間に合うのではなかろうか。
以前に、何処かで日本には最早四季はなくなった。あるのは冬と夏の二季だけだと書いたことがあったが、近年の季節の移り変わりは険しく、一番気候が良く快適な春や秋が奪われてしまった感じがし残念でならない。
人新世などと呼ばれる人間の営みの結果なのか、宇宙の大きな周期的な変化によるものか分からないが、これによって人々の生活が大きく影響されることは間違いないであろう。人類全体で対処の仕方を考えなければならない問題であろうが、余命少ない老人にとっては、最早黙って静かに耐えるしかない。
それでも、北海道の人たちなどは大変であろうが、大阪では、まだまだ我慢の仕様もある。少々季節の移り変わりが険しくても、差し当たりは、もっと寒い冬がやって来る前に、短い秋を大切にして、美しい紅葉を眺めて野山の散策をするなどして、短い秋を大事にして満喫しなければ勿体無いであろう。