2015-01-01から1年間の記事一覧

今年(2015年)を振り返って

昔から「光陰矢の如し」などと言われているが、歳をとる程に年月の経つのも加速度的に速くなるようである。老人同士で話をすると皆がそう思っているようなので、あながち私だけの感じ方ではないと思われる。 歳をとるにつれて生活が単調になり、、日々経験す…

自主規制

朝日新聞のオピニオン欄の耕論に元首相の細川護煕さんの記事が載っていた。この人はこの3か月ばかり春画展を開いた永春文庫の理事長でもあり、今回はそれについてのインタビューであった。 春画は江戸時代には庶民が普通に親しんでいたものであるが、明治以…

成り行き任せの健康法

この歳になると人からよく「お元気ですね」「何か健康法などしてられるのですか」などと聞かれることがある。しかし、そう尋ねられても特に健康のためと思ってやっていることは何もない。もう平均年齢を超えて生きているのでいつ死んでもよいし、恥ずかしく…

戦争の体験談

戦後七十年ともなれば実際に戦争に行った人たちはもう殆ど死に絶えて残っている人は少なくなった。私よりもう二、三年上までの人たちが戦争に駆り出された年代となり、私たちの年代はほとんどの人がまだ直接には戦争には行かなかったが、子供の時から先輩た…

お風呂の話

先日ある喫茶店で隣席の家族連れが喋っているのを聞いて昔の「お風呂」を思い出した。風呂についての話をしており、詳しいことはわからなかったが、なんでも家族が入浴を済ませた後、浴槽の湯を抜かないでそのままにしていたようである。その翌日か、もう少…

反知性主義時代?

最近はいつ電車に乗っても殆どと言ってよいほど多くの人がスマホを見ている。 今では電車で新聞を拡げている人が少なくなったし、本を読んでいる人も減った。どの人も寝ているか、スマホを見ているかどちらかだと言っても差して言い過ぎではないぐらいである…

銀シャリ

銀シャリと言えばもともとは米粒の形が仏舎利に似ていることから付けられた言葉らしいが、白米の飯や寿司の酢米を指すことが多いようである。 この頃は食物が豊富で、お米離れも進んでいるので、お米の有り難さなどと言ってもあまりピンとこない人も多いので…

9.11.時代とパリ同時多発事件の時代の違い

パリで同時多発テロが起こりイスラム国への報復爆撃が強化され、欧米は一致してテロには屈しない、連帯してテロに立ち向かうと言っている。安部首相までが中東諸国と日本との関係などに深く顧慮を払うこともなく、欧米に同調した発言を繰り返している。 GOP…

甲状腺がんの「多発」

東日本大震災から早くも4年経つ。チェルノブイリの時の経験に照らしてそろそろ子供の甲状腺癌が増えるのではないかと想像されるが、福島県などでは当時18歳以下だった県民役40万人を対象に甲状腺癌の検診が行われており、その結果についていろいろ議論が交…

「折々のことば」より

近頃、朝日新聞の一面に載っている鷲田清一氏による「折々の言葉」というコラムが面白い。 かって長らく続いた大岡信氏の「折々のうた」に続くもので、もう今日で238回目となる。100回目までを振り返って、興味を惹かれた言葉のアンケートも実施されたようで…

靖国神社で爆発、現場に乾電池など ゲリラ事件の疑いも

見出しのように、靖国神社で爆発があり、現場に乾電池などが見つかり、ゲリラ事件の疑いもあるということにようである。ただ、大した被害もないのでこの事件もこのままうやむやになり消えていくのかも知れないが、靖国神社が標的にされているところに、社会…

自衛隊は国民を守らない

数日前の朝日新聞に旧満州国から12歳で一人で引き揚げてきた人の話が載っていた。似たような世代なのでこうした記事には自然と惹きつけられて読むこととなる。 敗戦直後、満州の奥地の開拓団にいた家族は祖母や母、兄弟一緒だったが、逃避行中に皆死亡した…

暴走する官僚機構

朝日新聞のオピニオン欄の「耕論」に「もんじゅ漂流20年」としての3人の意見が載っていた。その中で作家の高村薫さんがもんじゅの漂流について「事業や計画は当然、常に見直さなければならないのにそれができず、走り出したら止まらない。なぜか。日本の…

米無人機攻撃による住民被害

戦争もしていない我々の平和な暮らしの村や町に、突然無人機がやってきてミサイルを発射して日常生活をしている普通の人びとが殺されたらどうだろう。この度起こったパリの同時多発テロ事件のことではないが、それと同じじゃないかと誰でも思うでしょう。そ…

パリの同時多発テロ事件に憶う

最近起こったISによるパリの同時多発テロ事件では多くの人々が犠牲になった。 普通の人々が普通の日常生活の中で突然テロに巻き込まれ命を奪われるという不条理に人々は犠牲者に哀悼の意を捧げるとともに、心からの怒りを禁じえなかったのは当然である。犠牲…

糖尿病治療の難しさ

先日ある中程度の大きさの建設会社に健康相談に行った時に相談された例である。 五十歳前半の社員で、この夏に心筋梗塞になり、バイパス手術を受けて今は通常勤務可能の診断書をもらって出勤し、事務的なことだけの軽勤務にしてもらっているが、本来は道路工…

イラン映画「ボーダーレス」

久しぶりにイランの映画を見た。ボーダーレスと言うタイトルで、まだ30代の若い監督の作った映画で、赤ん坊を除けば3人しか登場せず、その3人がそれぞれお互いに通じない別の言葉を喋り、初めから終わりまでただ仕草や行動だけでコミュニケーションを取…

齢を取っても忙しい

若い人から見れば年寄りは仕事もしていないし、きっと暇を持て余して困っているのではないかと思われるでしょう。私も若い時には年をとったら時間的なゆとりができるだろうから、どこか景色の良い大河のほとりにでも寝転んで本でも読みながら一日中でもゆっ…

沖縄問題は他人事ではない

先に中央アジアを歴訪した安倍首相がどこかの国で大統領との会見で「お互い民主主義国家として・・・」とか言っているのをテレビで見たが、安倍首相は民主主義国家とはどういう国なのかわかっているのであろうか。 先の国会での憲法に違反した安保関連法案の…

冤罪で20年ぶりに釈放

1995年に起きた自宅の火災で長女が焼死し、両親が保険金目当ての放火殺人事件とされて否認にもかかわらず、06年に無期懲役が確定して服役、09年に再審請求し、12年に再審開始が決定、今回高裁が再審維持と釈放を認め、20年ぶりに両親が自由の身となったと…

薬が効くとは?

ある本を読んでいたら、中に面白い話が載っていた。 チベットの病院での話。上海から来た西洋人の医師が肝臓ガンの患者をある抗がん剤で治療したが、やがて患者は亡くなった。ただ、亡くなる前の検査でガンは小さくなっていた由である。死後の症例検討会でそ…

安倍内閣の功績

安倍内閣に功績などあるかと思われるのが普通かも知れない。憲法に違反してまでの安保関連法案の強引なやり方、住民の切なる願いを無視する沖縄の基地移転、先の選挙でスローガンに掲げながら政権を取るとそれを臆面もなく裏切ってのTPPの合意、原発事故の被…

植民地の植民地?

「翁長雄志知事による辺野古埋め立て承認の取り消しに対し、沖縄防衛局は行政不服審査法に基づく審査請求と執行停止を国土交通相に申し立てた。」と新聞は報じている。 菅義偉官房長官は10月14日の会見で「防衛省で承認取り消し理由を精査した結果、瑕疵…

アレクシェービッチさんのノーベル文学賞受賞の記事を読んで

ウクライナ生まれのベルラーシのジャーナリストであるスベトラナ・アレクシェービッチさんが今年のノーベル文学賞に決まり、それについての彼女の作品の訳者である松本妙子さんの記事が新聞に載っていた。 アレクシェービッチさんについてはこれまで全く知ら…

南京虐殺文書の世界記憶遺産登録

「シベリア抑留記録」がユネスコの世界記録遺産に登録されると同時に登録された「南京虐殺文書」について日本政府が中国政府に世界記録を政治的に利用していると抗議している。 日本政府筋は「中国の記憶遺産申請は政治的利用であり、記憶遺産の本来の目的を…

孤独な子供たち

昨日阪急電車で梅田へ出た時のことである。石橋の駅で小学三、四年生ぐらいの子らが一人の先生に引率されて二、三十名ばかり乗って来た。電車は空いていたので、真ん中のドアから乗ってあちこちにに分かれ、三々五々乗客の間に座席に腰掛けたり立っていたり…

果たして地方創生なるか

最近政府の肝いりで地方創生という言葉をよく見たり聞いたりするが、その度に地方創生など今更本当に出来るのかと首を傾げざるをえない。余程地域を限定しないと、多くはもう手遅れではなかろうか。 政府が具体的にどうしようとしているのか詳しいことは知ら…

誰も責任をとらない国

誰でも人を殺したら殺人犯となり罰せられると思うだろう。しかし敵国とされる人たちを大量殺戮すれば英雄になる。車を運転していて誤って人を轢けば過失致死罪で罰せられるが、危険性が予見出来ているのに電車が脱線事故を起こして大勢の人を殺しても鉄道会…

沖縄の生きる道は?

政府と沖縄の話し合いが決裂し、政府は早速辺野古の工事を再開し、沖縄の願いを無視して強引に既定路線を進めようとしている。政府はいかにしても国民である沖縄県民の長年の苦しみに答えず、あくまでもアメリカとの約束を優先させるのである。これで果たし…

老人の日

今日は「敬老の日」である。毎年この日になると思うのはこの国には「こどもの日」はあっても「老人の日」がないことである。「敬老の日」があるではないかと言われるだろうが、こどもにはこどもが主体的な「こどもの日」があるが、それに対して老人を主体と…