アメリカのトランプ大統領が来日した。韓国であるAPECsの会議があり、各国首脳が集まるので、それに合わせて、そこで中国の習近平首席と会談するのが主目的であり、その途中で日本にも立ち寄ることにしたものらしい。APECs会議には出ないで帰国した。
ところが、日本では丁度、高市首相が決まったばかりである。新しい首相がトランプ大統領に好印象を与えて、今後の日米同盟をうまく続けていくために、大変な応対ぶりであった。一万七千人からの警官を動員して警護にあたらせ、交通規制は勿論、危険物や、その恐れのある物の除去など厳重を極めた。
アメリカ大統領や高官たちが日本に来る時は、羽田空港を使わず、アメリカの基地である横田基地に着き、そこから東京の六本木の米軍基地へヘリコプターで移動するのが普通で、今回もその経路で東京に到着、天皇とも会うことにしていたので、そこから車で皇居に向かい、会談後、赤坂の迎賓館へ落ち着いたようである。
翌日は高市首相との会談があったが、首相の応対ぶりが素晴らしかった。あらかじめ日本の防衛予算を27年度までにアメリカの求める2%にする予定だったのを、今年度中に前倒しにし、トランプ大統領のポチと言われていた安倍晋三の後継者であることを強調し、安倍元首相のゴルフスパターを記念に贈るなど、最大限のもてなしをして、気に入って貰おうとしていたが、「トランプ大統領のおかげで世界はより平和になった」として、ノーベル平和賞に推薦するとまで持ち上げたのには、その媚態にただ呆れるばかりだった。
更に、その翌日だったかには、大統領に連れられて、大統領専用機で横須賀の米軍基地へ飛び、大統領と一緒に原子力空母に乗り、艦上で一緒に手を振ったりしている。横須賀は旧日本海軍の最大基地であり、戦艦大和などもいた軍港であった。それが戦後にアメリカに召し上げられて米軍の基地となっったが、日本海軍の基地として77年、戦後米軍基地として既にに80年にもなる場所である。
そういう環境の中で、超保守の高市首相はどう思って、笑顔で歓迎の手をあげたり、跳び上がったりして見せたりしたのであろうか。宗主国の大統領であるトランプ氏に対して、先の安倍元首相に倣って、何としてでも関心を惹こうとしたのではなかろうか。
仕方がなかったのであろうが、日本の首相の振る舞いとしては、あまりに軽すぎ、国民の顰蹙を買う結果になってしまったのではなかろうか。
属国(植民地?)の哀れさをまざまざと感じさせらないではおれなかった。