2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
この間、新聞を見て驚いたことは、この5月21日から23日まで幕張メッセで日本初の武器見本市が開かれたことであった。”DSEI Japan 2025”が主催するものらしいが、国内60社、海外90社からの出展があったようで、先進技術によるインド太平洋地域の安全保障など…
二人の娘が二人ともアメリカに永住するようになってしまい、日本に残るのは夫婦だけとなった。上の娘には子供がないが、下の娘には子供が3人出来た。孫の可愛さもあって、以来日本とアメリカの間を、お互いにどれだけ行き来したことであろう。 そうした機会…
アメリカから帰国した頃は、ベトナム戦争反対の運動が日本でも盛んで、私もそれに共鳴していたので、丁度その頃盛んだったジョン・バエズの" We shall over come"の歌などをよく口ずさんでいたので、帰国してから生まれた下の娘はそれを聞いて大きくなったよ…
敗戦により物だけでなく、精神的な面まで、過去を全て否定され、神も仏もないニヒリズムに落ち込んだことについてはすでに書いているが、そこから脱却出来るまでには随分時間がかかった。 1952年4月にサンフランシスコ条約が結ばれ、アメリカ軍の占領が終わ…
戦争に負けて、帝国海軍もなくなり、焼け跡の大阪に引き揚げて、することもなく茫然自失しているところに、アメリカの占領軍がやってきた。日本では駐留軍と呼んで誤魔化した。 アメリカ軍がやってきたら男は殺され、女は強姦されるという噂さも流れていたが…
1941年12月8日の朝、軍艦マーチに続き「大本営発表、大本営発表、本日未明、帝國陸海軍は西太平洋上にて米英両国と戦闘状態に入れり」というラジオ放送は今でもよく覚えている。いよいよ来るべきものが来たなと、身震いしたものであった。 開戦当初は真珠湾…
朝日新聞が「声」欄への「アメリカと私」についての投書を募集していたが、考えてみると、「私とアメリカ」の関係はそう簡単には書けるものではない。ただ、この機会に何回かに分けてここに書いておこうかと思った。 先ず初めは私の子供もの頃のことになる。…
朝方まだ目が覚めきれない夢うつつの中で思っていた。いつの間にかもう百年近くも生きてきたことになる。何も知らなかった軍国少年が、国が敗れて、全てをなくし、神にも仏にも裏切られて、戦後の長いニヒリズムに陥り、ようやく掴んだ民主主義や共産主義も…
朝日新聞の朝日歌壇に次のような歌が載っていた 出征兵士あまた送りしわれなれば万歳は耳まで手を上ぐるのみ 始めは、近在の人たちが次々と出征していくのを見送って、皆に合わせて、適当に付き合って、皆と一緒に「〇〇くん万歳」と言って、手を挙げたが、…
5月の第2日曜日は母の日である。今年も例年のように、ニューヨークに住む娘からカーネーションの花束が届き、電話がかかってきた。下の娘はうなぎを買ってきて、我が家の庭の芝生で、三人でゆっくり野外の昼食を楽しんだ。まだ蚊などの虫はいないし、温かい…
民主主義とはフランス革命以来、自由、平等、博愛のことだと言われてきた。フランスのトクビルは新生アメリカを訪れて、その民主主義を礼賛したが、当時はまだ奴隷であった黒人などは眼中になかったので、人間の平等には気がつかなかったのであろうか。 当時…
強盗やすり、窃盗などは日本でもよく聞かれる犯罪である。しかし、日本ほど無防備な人たちもいないのではなかろうか?それほど日本は安全だと言えるのかも知れない。 マクドナルドやスターバックスへ行った時、あなたは先に自分の席を決め、何か持ち物を印に…
今年は昭和百年に当たる様である。1928年、昭和3年生まれの私は、この昭和100年を略フルに生きたわけで、私の一生とも言える。100年の間には色々な事があったが、どうしても伝えたいことは、やはり前半の戦争や敗戦にまつわることである。 昭和は大変動の時…
5月5日は子供の日である。大型連休の間にあるので、例年、外国旅行へ行ったり、琵琶湖の音楽祭に行って音楽を聴き、湖畔の逍遥を楽しんだりしたことが多かったが、九十歳も後半になると体力も衰え、もう遠方へは行けなくなってしまった。 それでも、暖かく…
手塚治虫氏は本名手塚治で、私の中学時代、大阪府立北野中学(現在の北野高校)の同級生であった。ただし、同じクラスになったことがないので、仲の良い友達ということはなかった。彼は子供の頃から漫画を描いていて、学校でも休み時間などに、黒板にもよく…
新聞の歌壇に「マウンテンベジタブルスと訳されて山菜も並ぶ駅の売店」というのが載っていた。山の中の鄙びた駅の売店で、近くで採れた山菜を売っているのだが、最近は外国人の旅行者が立ち寄ることもあるとみえて、並べられた山菜にも、わざわざマウンテン…
今日はメーデーである。以前は毎年派手に行われていた労働者中心の祭典の日であったが、最近は影が薄くなり、続いてはいるが、連休や万博のことは言われても、メーデーについてはあまり話題にも上らない。 それとともに、5月1日は陰気な冬から陽気な春への…