オリンピック競技の安全と健康

 このところ、テレビは朝から晩まで、どのチャネルにしてみても、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの放送で持ちきりである。

 日本の選手はこれまでに9個のメダルを獲得し、これまでの最高だそうである。最近は日本人の選手も皆体格がよくなり、外国の選手に引けを取らなくなり、演技も皆レベルアップした様な気がする。

 オーソドックスの滑空やジャンプも良いが、フィギャースケートなどの選手の演技も素晴らしく、安心してみてられるし、見ているだけでも惚れ惚れする演技をしている。

 また、これまであまり知らなかったが、スノーボーで滑って、空中で何回もアクロバット回転をする競技などもあり、皆がまるで軽業師のようにうまくこなしているのを見てびっくりさせられた。あんなに空高く飛び上がって、何回も回転する技を競うなど素晴らしいが、危険も一杯で、見ている方がヒヤヒヤさせられる。

 滑った勢いで空高く舞い上がり、空中で何回も横向きの回転(ツイスト)や縦回転(フリッピング)をしたり、捻り技まで組み合わせて着地しているが、中には着地時に転んだりしている選手も見られたが、あれで大丈夫なのだろうか。

 選手は殆ど十代後半から二十歳そこそこらしいが、本人は怖いもの知らずで、得意になってひっくり返ったりしているのであろうが、命の危険はないものだろうか。若い選手たちは命知らずで、夢中であろうが、親が安心して見てられるであろうか。

 中には過去に骨盤骨折を起こしたことのある選手もいるとかだったが、脊椎骨折でも起こして一生寝たきりになる恐れもあるのではなかろうか。選手が自分の好きな様にするのは良いが、オリンピックとして他人と競う場面で、あんなことをさせるのはどうかなと疑問が湧く。

 どんなスポーツでもある程度の危険は伴うものであるが、世界の頂点だなどと言って、皆が競い合うオリンピックの種目として、あんな危険な種目を競わせるようなことをさせても良いのだろうか。

 見ていても、まるで軽業士の様な超人的な演技に驚かされるが、オリンピックは本来健康な人類の象徴として行われるものだから、あまり危険を伴う様なものであれば、競技種目から外すべきではなかろうかとふと思った。