2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

思い出だけでも

歳をとって若い時のように体が動かず、足元もおぼつかなくなり、歩行補助器に頼らなければならないようでは、嫌でも行動範囲が狭まり、もう遠方には行けなくなってしまった。 まだ元気だった頃に、よくぞあちこち旅行して来たものである。まだ元気な老人たち…

昭和天皇は何も言わずに逝ってしまった

何故4月29日が『緑の日』と言われ、祝日になっているのか知っていますか?この日はもともと昭和天皇の誕生日で天長節と言われた祝日であったのです。 昭和20年の敗戦の日まで、天皇は現人神であり、国を治める者であり、また、大元帥陛下でもあった。臣…

老人の死因

若い人の死因は大抵はっきりしている。外傷であるとか、事故、自殺、感染症、悪性新生物、遺伝的疾患その他、ある特定される出来事によって体が侵され死に至るので、その因果関係がはっきりしていることが殆どである。 しかし、歳をとると、誰しも体のあちこ…

世間から遅れてしまう

昔、自分がまだ現役で忙しくしていた頃には、九十歳も超えた様な老人はもう人生を通り越してしまった人たちで、一般社会から少し外れた所にいる様な感じを持ったものであった。 ところが、実際に自分がその年になってみると、まだまだ社会には未練があり、政…

闇市と浮浪児

朝日新聞にこのところ戦後の闇市や浮浪児のことがシリーズで載っていた。アメリカの空襲で家を焼かれ、親も失い、取り残された子供達が、誰にも頼れず、自分たちだけで生きていたのが、浮浪児たちであった。今も語り継がれる、上野の地下道をはじめとし、戦…

方向音痴

先日近くの散歩の途中、横断歩道の近くで、スマホで近隣を確かめながら、うろうろしていた女性が、「ラーメン博物館へはどう行けば良いのでしょうか」と尋ねてきた。 以前はよく道を聞かれたものだったが、スマホが普及してからは、すっかり途絶えてしまった…

桜吹雪に花筏

今年九十七歳になる私は、昨年の暮には早々に年賀状を出したものの果たして正月を迎えられるかしらという不安がよぎることもあったが、正月はおろか、寒い冬も乗り越えて、いつしか春になってしまった。 3月にはまたアメリカから孫たちがやってきて楽しいひ…

人間卒業

私の姉は私より二歳年上だから、もう白寿を越している。旦那に死に別れ、外国から帰ってきた一人息子に面倒を見て貰っていたが、もう十年足らず、施設に入っている。 孝行息子が始終施設を訪れており、私もたまに施設に行って車椅子で連れ出して、近くの公園…

トランプ氏のおかげで大儲け

トランプ大統領が各国に課した関税を90日間停止すると発表してから、下がっていた株価の急上昇が見られたが、その発表の4時間前に、トランプ大統領がSNSに「絶好の買い時だ」(This is a great time to buy !!!DJT)と投稿したことが分かり、株式市場を歪め…

日本の弱点

日本政府はアメリカに言われるままに、年々軍事費を増やし、沖縄や西南諸島に軍事基地を備え、敵基地攻撃能力を整え、まるで臨戦体制を構築しつつある。それも防御体制を疎かにした攻撃体制で、武器を買うばかりで、攻撃は最大の防御と言わんばかりの軍事力…

木炭自動車

たまたま上の木炭自動車の写真を見て、昔を思い出し、懐かしさのあまり、つい保存した次第である。 今やガソリン自動車から電気自動車へ変わろうとしている時代に、木炭自動車のことを持ち出しても、木炭バス、薪バスなどといったところで、もう知る人の方が…

映画『ノー・アザー・ランド(故郷は他にない)』を見て

この映画はイスラエルによるパレスチナ占領の実態を現地で撮影した記録である。いつも行く宝塚の映画館で上映していたので見に行った。イスラエル側からパレスチナ側へ入り込んだイスラエルのジャーナリストがパレスチナのカメラマンと知り合い、二人で話し…

桜と戦争

今年も桜が咲き始めた。桜は春の象徴である。毎年桜が待ち遠しい。寒い冬が終わり、やっとまた春が来る。待ち焦がれた春の到来とともに、久方ぶりの陽気に浮かれて、つい花見に出かけ、酒宴でも開いて、桜をだしに春を祝うということになろうというものであ…

日中韓協力

日中韓外相会談が、2023年11月に韓国・釜山で開催して以来、この3月に今回は日本が議長国を務めて、3国の外相が東京で会議を開いたようである。そこで日本の岩屋外相はしばらく中断している首脳会談についても「やはり年内にはやらなければならない」と記者…

アメリカの孫たちの来訪

私にはアメリカ人の孫が3人いる。下の娘の子供達であるが、生まれた時から、こちらへ来たり、あちらへ行ったりで、年に何回かは会っていたが、その孫たちもいつしか大きくなって、今や30代が二人と20代ひとりになっている。 最近ではこちらが歳をとってしま…