イスラエル在住日本人の緊急避難

 今回のイスラエルパレスチナの紛争で、在留邦人の緊急避難が行われたが、新聞の報道によると、51人の日本人は韓国の軍用機でソウルまで、8人の日本人は日本政府のチャーター便でドバイまで避難することが出来たそうである。

 ところが、韓国機による方は無償でソウルまで運んで貰ったそうだが、日本政府の便の方はドバイまでで、一人3万円とかの有償だったそうである。両者の違いのあまりにも大きなことに驚かされた。

 一方は他国の飛行機に便乗させて貰ったのであるのに対し、他方、日本政府の便は人数も少ない上、日本までの避難ではなく、つい隣国までの避難に過ぎず、しかも自国民の緊急避難というのに、チャーター機だからというので有料だったのである。日本政府の冷たさに呆れざるを得ない。イスラエルにはまだ1000人ぐらいの日本人がいるという情報もあるが、今後はどうするのであろうか。

 新聞報道だけなので詳しいことは分からないが、それにしても、日韓両国の対応を比べると、日本政府のやり方はあまりにも貧弱ではなかろうか。日本政府はいつも世界の多くの後進国に多額の援助をばら撒き、アメリカに言われれば軍事費にはいくらでも金を出すのに、自国民の緊急避難に対しては、あまりにもケチではなかろうか。

 日本はこれまで何かにつけtr韓国を下に見てきたが、最近は一人当たりのGDPを見ても、韓国の方が上だし、たまたま見てここに転載したSNSでの小学校の給食の写真を見ても、韓国や中国のものと比べると、日本の給食のあまりにも貧弱なことを見せつけられる。

 一時は国民総中流、JAPAN as No.1などとはしゃいだ時代もあったのにどうしたことか。しかも将来の明るい展望があるならまだしも、テレビを見ても、新聞を読んでも、どこにも明るい希望も見出し難い。百歳も近くなった老人にとっては、先のことなどどうでも良いのではと思われるかも知れないが、日本はやはり自分が生まれ育ち、ずっと生活してきた国である。

 せめて将来の明るい希望だけでも見て、この世を去りたいものである。急な変化は無理でも、何とか良い方向へ向かう兆候だけでも見れないものかと思わざるを得ない。