新聞やSNSなどを見ていると、中国は悪い国なので、アメリカを中心として、日本、韓国、フィリピンから、オーストラリア、ニュージーランドまで、出来ればインドまで含んで、皆で協力して中国を封じ込まなければならないというような言説ばかりで、実際にも、アメリカに言われるままに、軍事費をどんどん増やし、沖縄の小さな島々にまで自衛隊の基地をつくり、大陸に向けて先制攻撃も出来る武器まで配置し、いざという時には、住民を島から脱出させる訓練まで行っているようである。
これらは全て、どうも、アメリカから言われるままに進められているようである。「軍隊を持たない」とする憲法のある日本がここまで軍備を進めているのはどう見ても異常である。しかも日本の軍隊がアメリカと一致して行動出来るように、指揮系統を統合し、アメリカの命令一下、一体となって動けるような段取りまで出来つつある。
かようなニュースを見聞きしていると、中国はいかにも悪い国で、皆で封じ込めておかないと何をしでかすかわからない。中国が日本へ攻めて来るかも知れないような気にさえさせられそうである。しかし、本当にそんなにアジアの情勢は危ういものになりつつあるのであろうか。どうも無理やり危機を煽られているような気がしてならない。
台湾のことがよく言われ、中国が台湾に攻めてくるから、それを防がなければならないなどと言われるが、日本もアメリカも台湾は中国の一部だと認めているのだから、仮に万一、中国が台湾に攻めて来たとしても、それは中国の国内問題であり、台湾を守るために、日本やアメリカが中国と戦争しなければならない必然性はないし、それこそ内政干渉になろうというものである。
何年か前に香港で雨傘運動などで混乱があったが、中国政府に抑え込まれて終わってしまった。台湾も中国の一部なのだから、嫌でも、中国に処理を任せるより仕方ないのではなかろうか。
そうすれば、後は中国が日本に攻めてくるかどうかの問題である。中国と日本や韓国フィリピンオーストラリアなどの国々との間では、どこにでもあるような、国境周辺を巡る問題や、経済的な矛盾は当然あるだろうが、それでお互いが戦わなければならないような大きな矛盾は見あたらない。
そうなれば、相互に敵対するより、経済的な問題、その他の諸々の問題を相互理解や相互交流で平和的に解決する方が遥かに利益が大きいことになる。日本にとっては、隣国であり、国土も人口も桁違いに異なる大国である中国との、友好的な関係がいかに日本に恩恵をもたらすか測りきれないであろう。
そんないろいろな周辺事情を考えると。日本にしろ韓国にしろ、フィリピンにしても、中国と敵対するより、友好関係をを深める方が遥かに利益が大きいことは明らかである。アメリカ以外の国が台湾問題に介入する必然性などはどう考えてもありえない。
どう考えても現在、日本が中国に敵対して積極的平和主義などと称して、軍備を増強しなければならない必然性はない。アメリカが中国の発展を羨み、自国のアジアにおけり権益の衰えを防ぐために、日本をはじめとしたアジアの目下の同盟国を前面に立たせて、争いを作り、武器を売って儲け、中国の発展を抑えようとしているだけではなかろうか。
アメリカのこの政策に乗せられ中国と敵対関係を高めれば、日本はウクライナと同じ運命を背負わされることになるのは見え透いている。アメリカは逃げ、武器だけ売りつけ、前面に立って戦わされるのが日本になることは見え透いている。
この道を避け、東アジアの平和と発展を守るためには、軍備増強よりも、中国やその他のアジアの国々との平和的交流、相互援助などをもっともっと盛んにし、そちらにこそ、大きな力を注ぐべきではなかろうか。