台風21号

 今年は地球の温暖化の関係があるのかどうか分からないが、例年にない40度近くにまでなる猛暑が続き、太平洋の海水温度が高くなったためか、やたらと台風が多い。まだ9月になったばかりなのに昨日はもう台風21号が関西を襲った。

 最近は早くから台風の予想経路をテレビでも見せてくれるので、だいたい何日頃日本のどこらにやってくるのか予想がつくので便利である。今度の台風21号は台風の経路を見ると、どうやら第三室戸台風になり、今度こそは大阪直撃かも知れないと身構えていましたが、ちょっと西へそれたためか、我が家は何の被害もありませんでした。

 台風が近づいて来てからは、雨戸を閉めて用心していましたが、外界が見えなくても困るので、少しだけ隙間を開けて雨戸を閉め、その隙間から外を眺めて様子を見ていました。昔と違ったテレビもずっと続いて台風の情報を流すものですから、それを気にしないわけにはいきません。

 そうだからといって、急激に変わるわけでもない外の様子を見ているだけでは退屈するし、気になって何か纏まったことをするには手がつかず、丁度、朝日新聞の日曜版の「数独」があったので、それををやりながら外の様子を伺うことにしました。
 初めのうちは、四国に上陸したというのに大した風も吹かず、どうなっているのだろうと思っていましたが、そのうちに猛烈な風が吹いて来ました。しかし別段、危険な兆候もなく「数独」に夢中になっているうちに、台風は早くももう日本海の方に行ってしまったようで、一番難しいとされる「数独」の完成時にはもう風も落ち着き、雨も止んでいました。
 台風はいつの間にか、さっさと足早に通り過ぎて行ってしまった感じでした。我が家や周辺の異常も見当たらず、被害といえば庭いっぱいに散らばった落ち葉や小枝をかたずけるのが大変というところでした。
 そんな有様だったので、全般的にも大したことはなかった、よかったなあと思っていたら、テレビでは結構大変だったようなのに驚かされました。死者や怪我人も出ているようですし、大阪市内の高潮は免れたものの、関空の滑走路は水に浸かるし、連絡橋に船が衝突して道路がずれたようで、空港島には何千人という人が閉じ込められ、駐車場では多くの車が横倒しになったり、ひっくり返って大変だったようである。

 会社の倉庫が潰れて4人が下敷きになり、社長さんが亡くなられたという報道もあったし、どこかの車の展示場では火災が起こり、多くお車が炎に巻き込まれている映像なども流れたいた。何十万件かの家の停電も起こったようでした。

 関空地盤沈下のため冠水したようで、連絡橋も潰れては当分使い物にならないのではなかろうか、折角増えた観光客などに対する影響も大きいのではないかと心配される。

 今年はまだ台風が来るかもしれないが、この傾向が続くなれば、来年、再来年などはどういうことになるのだろうか。予想はつかないが、夏の猛暑とともに、台風も気になるところであろ。真夏のオリンピックなど本当に出来るのだろうかと心配にもなる。