2016-01-01から1年間の記事一覧

同じ大学生でも

先日孫の大学卒業式にアメリカへ行って帰ってから、今日は循環器病研究センターへ行った帰途、久し振りで阪急千里山線に乗ったら、関大前からどやどやと関大の学生が大勢乗ってきた。 つい自然に、先日アメリカでの大学で見た光景と比較することになったが、…

長く生きていてよかった

孫が大学を卒業するというのでロスアンゼルスまで出かけた。私には二人の娘がいるが、二人とも成人してもなかなか結婚しそうになかった。そうかと言って、私は教育は親の責任だが、それから先のことはそれぞれ自分たちの責任で、好きなようにすれば良い。親…

戦前に似てきた報道

先日沖縄で二十歳の女性が元アメリカ兵で今は軍属となりいアメリカ基地内で仕事をしているアメリカ人に通りがかりに強姦され殺され、死体を遺棄されるという事件が起こった。ちょうど伊勢志摩でオバマ大統領他各国の首脳が出席してG7の会議が始まる直前で、…

アメリカと日本の日常の違い

孫が大学を卒業するというので卒業式に出席し、お祝いをするために、十日ばかりロスアンゼルスへ行ってきた。 歳をとるにつれて往復の長い空の旅と、年々厳しくなる出入国の検査で長い行列に並ばせられる苦痛が大きくなっては来るが、それでも久しぶりで家族…

この国はもう一度滅びるのでは?

敗戦後アメリカに従属しながら巧みに戦前の日本を温存してきた日本の右翼勢力は時代とともにせっかく戦後に獲得した民主主義や平和憲法を捨てて「もう一度日本」などといって戦前の日本に戻そうとしているようである。 彼らは戦後初めのうちは経済発展だけを…

袖口の数珠

先日電車の座席に座っていた時のこと。比較的混んだ車内で、私のすぐ前にはサラリーマン風の男が立っていた。私の目のすぐ前あたりで、左手でスマホを支え、右手を激しく動かしながら一心にスマホを見ている。何を見ていたのかはわからないが、金色のスマホ…

「人口減少」で良いじゃないか?

総務省の2015年の厚生調査の結果によると、2010年と比べて総人口が94万7千人(0.7%)減の1億2711万人と初めて減少を示し、新聞などによれば、人口の高齢化で死亡が増えたのが原因で、この傾向は当分続くであろうと言われている。 それに伴…

お子様ランチの仕切り皿

この間、新聞にお子様ランチの仕切り皿が子供から中学生にも使われるようになり、更には四十代のお父さにまで拡がり、最近では親が三十代〜四十代の家庭では半数以上がこの仕切り皿を日常食器の一つとして使うようになっていると書かれていて、想像したこと…

川内原発を止めては?

今度の熊本の地震は今までの地震と少し様子が違うようだ。本震があって余震があるのは普通だが、今度の地震で初めて前震もあることを知った。初めの震度6だかの前震に続いて、1日後に震度7.3の本震があり、さらにその後も震度4や5の余震がいつまでも続い…

熊本地震への米軍オスプレイ派遣

新聞の記事によれば今度の熊本地震の救援活動の一環として、米軍からの申し出によって、沖縄駐留のオスプレイ4機が岩国基地に飛び、そのうち2機が南阿蘇村に救援物質を運んだという。普通に読めば、アメリカがまた「友達作戦」により、今度はオスプレイの宣…

日本の国際比較

この間の新聞に「子の貧困格差日本、下から8位」という記事が出ていた。ユニセフの国連児童基金の報告書によるものだが、子供のいる世帯の所得分布をもとに、下から10%目の最貧困層と真ん中の標準的な子どもとの所得格差が小さい順に順位付けしたものだそ…

つくばい

朝日新聞に四月から夏目漱石の吾輩は猫であるが連載されている。毎日目を通していると小説自体も面白いが、昔の表現や言葉が出てきて懐かしく思うことが時々ある。 この間も「つくばい」という言葉が出てきて、久方ぶりに旧友に出会ったような気になった。も…

指紋が消えた

成田や関空などの国際空港に「自動化ゲート」が出来たのをご存知ですか。 空港での出入国の時、出入国窓口の前に長い行列を作って並ばされ、係官にパスポートを見せて簡単な質問をされたり、場合によっては指紋などを取られて通り抜けなければならない窓口で…

多様化する日本人

もう遠い昔のことになったが、私が初めてアメリカへ行った時、貨客船で始めて上陸したサンフランシスコで見た街を行く人々の姿が印象的で忘れられない。五月の初め頃だったような気がするが、人々の服装がマチマチなのに驚かされた。毛皮のついたコートを着…

悲しい桜

四月のはじめは桜の季節である。どこもかしこも桜が満開である。先日京都へ行ったが、阪急の河原町の駅を降りて地上へ出るや、たちまち高瀬川に沿って満開の桜並木が続き、つい引き込まれてどこまでも続く桜の花や、川面にまで垂れ下がった枝の桜を愛でなが…

病院の外来受診

昨年の八月に心筋梗塞になって救急入院した後、隔月ぐらいに病院の外来に行っている。医者をしてきたので、以前は外来に来た患者さんを診る方だったが、今度は診られる方になったわけである。 どことも同じで病院の外来は混み合っている。予約制を取ってはい…

姫路城一周

昨日、暖かくなってきたし、天気も良さそうなので、朝早く家を出て姫路城へ行ってきた。過去にも何回か行っているが、世界遺産に登録され、平成の大修理が終わって、以前よりも真っ白になったお城を新幹線の車窓から何度か眺めていたので、一度訪ねてみたい…

一億総活躍社会

少子高齢社会で人口減少の結果、労働力が不足して経済が停滞するのを恐れて、政府は最近「一億総活躍社会」というスローガンを掲げて、女性や高齢者の積極的な社会参加を呼びかけている。 しかし、「一億総活躍社会」などと言われると、我々老人にとっては戦…

品格を問われる経営者

「関西電力の高浜原発3、4号機(福井県)の運転差し止めを命じた福井地裁の仮処分決定に対し、関西の経済界からは批判や懸念の声が相次いでいる。」と過日の新聞は報じている。 産経新聞によれば『「理解の範囲を超える」「怒りを覚える」“暴走司法”に関経…

被害者が加害者に賠償金を払う

表題を読めば誰でもそんな馬鹿なことをと思うでしょう。しかし現実には多くの人が気がついていなくとも、そんなことが公然と行われているのである。 リーマンショックで銀行が潰れかけた時も政府が国民の税金で救ったが、東電の原発事故の場合にはもっとひど…

中一の娘がネットショップで金儲けをしたいと言い出したら・・・

日本で活躍されている宋さんという中国の方が続けてられる「論長論短」というメールが面白いのでいつも読ませてもらっているが、今回は「儲けたいと言い出した中一をどう思うか」という表題であった。親の反応が日本と中国で違うのが興味深い。 記事は宋さん…

漱石の夢十夜

現在、朝日新聞に夏目漱石の「夢十夜」の再録が連載されている。その第七夜に船から海へ飛び込んで自殺する話があった。部分的に引用すると 「とうとう死ぬ事に決心した。それである晩、あたりに人のいない時分、思い切って海の中へ飛び込んだ。ところがーー…

日本人力士の優勝は10年ぶりでなく4年ぶりだった

今年の春場所で琴奨菊が優勝し、10年ぶりの日本人力士の優勝と騒がれた。 しかしこれまで全く知らなかったが、正確には4年前に元関脇旭天鵬・現大島親方が既に日本国籍になってから優勝していたので、今回は4年ぶりの日本人力士の優勝であったわけである…

恋塚寺

たまたま地元のハイキング情報を見ていると、京阪の丹波市駅で降りて古い町や幾つかのお寺などを覗いて鴨川に至り、北上して鳥羽離宮跡から城南宮に行くコースが目に止まった。城南宮には以前にも二、三度訪れたことがあるが、丁度時期的に枝垂れ梅や椿が見…

三ない主義

この3月11日で東日本大震災から5年になる。地震や津波は天災で仕方がなかったとしても、それに伴った福島原発のメルトダウンによる爆発、広汎な放射性物質の拡散による被害は国会の事故調査の結果でも明らかなように人災であり、絶対に不可避なものであ…

何もしない「静かな看取り」の嫌な人もいる

一頃老人ホームや慢性期病棟などで口からの食事が取れなくなった老人に片っ端から胃瘻を作って栄養補給を行い、寝たきりのままいつまでも生かす例が多くなり、新聞などでも取り上げられ問題になったことがあり、末期の老人医療のあり方について過剰診療、治…

無責任社会

この国はどうしてこうも無責任なことばかりまかり通るのだろうかと情けなくなる。 七十年前のあの世の中がすっかりひっくり返った敗戦さえも、「一億総懺悔」などと言ってごまかしたまま、誰も戦争の責任を取ろうとしなかったばかりか、戦犯になって捉えられ…

「もう一度日本」

テレビをつけると毎日のように「もう一度日本」と言い、そう書いたテロップが流れる。「もう一度」というからには暗に昔のある時点をさして、そこへ戻りたいということなのだろうが、いつの時代に戻りたいのかについては何も言わない。 最近やはりテレビでよ…

「最期の医療」への意見

朝日新聞のオピニオン欄のフォーラム「最期の医療」(2016.02.28.朝刊)で「緩和か延命か悩む家族」に関したアンケートに付された意見の幾つかが紙面に出ていたが、その中で現在の医療や介護の現場を的確に捉えていた30代の女性の意見を書き写す。 「延命治…

東電さん。いいカゲンにしてよ!

福島の原発事故後に東電が「炉心溶融」を認めたのが2ヶ月後の5月で、それまではあの爆発後でさえ「炉心損傷」と言って「炉心溶融」は正式に認めていなかった。おそらく経済産業省の原子力安全・保安院の広報担当者が「炉心溶融」に言及して交代させられ、…