2016-01-01から1年間の記事一覧

期限切れの食品

先日どこかの食品の廃棄業者がスーパーの期限切れの食品の廃棄物を転売して、それがまたスーパーで再販売されていたということが問題になった。もう5年も続いていたとかいうことであった。 廃棄物は通常は幾つかの業者を経てもマニフェストを通じて確実に最…

本田勝一氏の「中国の旅」を読んで

たまたま古本で本田勝一氏の「中国の旅」(朝日新聞社刊、1971年発行)を読んだ。丁度「ピンポン外交」と言われて戦後の日中の外交関係がようやく始まりかけた頃の記録であるが、本田氏の旅の目的は戦争中の日本軍の行動を、中国側の視点から明らかにす…

安倍内閣の劣化

このところ国会の中継を見ていても安倍首相の答弁ぶりが正常ではないように思われる。総理大臣なのだから、もう少し冷静に品格のある話し方をすれば良いと思うのだが、どうもケンカは買って出ようというような傲慢な発言や、質問を無視した自分勝手な主張だ…

家族のようなケア

川崎の老人施設で3人の入所者が相次いで転落死した事件を新聞が報じていたが、その記事の見出しの一つに逮捕された容疑者の「家族のようにケアしていた」という言葉が使われているのが気になった。 恐らく容疑者も記事を書いた記者も「家族のように親切にケ…

拉致被害者を見殺しにする政府

北朝鮮の「人工衛星」打ち上げに対する我が国独自の制裁に反発して、北朝鮮は拉致被害者などの調査を打ち切ることにしたと発表した。 これで拉致被害者の帰国はますます困難になった。本当に政府は拉致被害者を帰国させる努力をしているのであろうか疑わしく…

スマホ時代の外国観光客

外国からの観光客が二千万人を超えたと言われる。増えた大半は中国人ではなかろうか。心斎橋など通ると日本語よりも中国語の方がよく聞かれるぐらいで、どこの店も免税のサインと中国語の案内が並んでいるし、デパートなどには免税の手続きなのか専用の場所…

可哀想な山の神社

アニミズムの多神教から始まっているこの国では昔から大きな山や森、大きな岩や滝などいろいろなものが信仰の対象となり、それが受け継がれてきているので、どこへ行っても神社がありお寺があるだけでなく、昔は各家庭にまで神棚と仏壇の両方があって神にも…

開いた口がふさがらない

二月三日の衆議院予算委員会で安倍首相が「憲法9条について7割の憲法学者が自衛隊について憲法違反の疑いを持っている状態を治すべきではないかという考え方もある」と言ったそうだ。聞いてびっくり、よく言ううな。開いた口が塞がらなかったのは私だけで…

裏取引

人間の世界で裏取引がなくなることはないであろう。元々は皆で公平にやろうじゃないかということから約束事ができ、それが法律として定着してきたのが今の世界であるが、人間の欲望は止めようがない。 法を守るべきであることは分かっていても競争社会では、…

政治的に利用された「拉致問題」

北朝鮮による拉致被害者・蓮池薫さんの兄で、「救う会」元事務局長の蓮池透さんが2015年末、著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(講談社)を出版したそうだ。まだ読んでいないが、おそらくこれまでの安倍首相をはじめとする政府のや…

野々村元議員の裁判

嘘の出張旅費の請求が発覚して県議を辞め、会見で大声で泣き叫んで言い訳をしたので有名になった元兵庫県議の公金横領の裁判のニュースが報じられた。昨年秋に裁判が行われたのだが、本人が出廷しなかったので今回は前日に身柄を拘束されての強制出廷であっ…

琴奨菊優勝

今年の初場所は琴奨菊が優勝し、十年ぶりに日本の力士が優勝した。優勝が決まる前から日本人力士、日本人、日本人と騒がれ、琴奨菊にも無用のプレッシャーがかかったことであろう。日本人力士が優勝して相撲の人気がますます盛んになるだろうとして、朝日の…

国歌を歌わない自由

一月十五日の朝日新聞に昨年秋に起こったパリ同時多発テロ事件に絡んだ群衆のフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」の歌声をめぐる記事が載っていた。 戦後間もない頃に自由、平等、博愛の民主主義の象徴としてのフランス革命に憧れ、私も知りもしないフランス…

冬の美ヶ原

齢をとると寒さが身にこたえる。若いときよりも寒がりになり、寒い日にはとかく出かけるのも億劫になる。 そこへ女房から美ヶ原に置かないかとお声がかかる。どこから聞いてきたのか美ヶ原の頂上にある王ケ頭ホテルへ行きたいと言い出す。美ヶ原といえばもう…

通信手段の変遷

昨年末に孫たちが来た時、孫の一人がバスを待っている間、アメリカにいるボーイフレンドとスマホで話をしていた。スマホなので相手の顔も見られるし、すぐ近くにでもいるように会話のやり取りをしている。固定料金なので時間を気にすることもなく長々と話し…

身体のバランス

昨日帰り道、駅ビルの出口で見た風景である。出くわした若い男が目の前で急に立ち止まったのでどうしたのかと思ったら、片足を上げてそちらの靴を脱ぎ、反対側の一本足で立ったまま、脱いだ靴を裏返して靴を振り、異物を捨てて、すぐまたその靴を地面に置い…

今年の抱負は?

今朝(一月十六日)の朝日新聞のbe版に「今年の抱負は?」というアンケート調査による庶民の抱負のランキングが載っていた。それを見てまず感じたのはこれでは景気は良くならないなということであった。 今年の抱負の1位が「無駄遣いしない」で、2位が「整…

「医者のバカ」

朝日新聞に連載されている鷲田清一氏の「折々のことば」に先日カーペンターズの 歌の ”Your love's put me at the top of the world” を誰かが「よーらーぷっみー、あーざーとっぽらわ」とひらがなで歌っていた話とともに、自分もビートルズの”I want to hol…

北朝鮮の水爆実験

新年早々に北朝鮮が今度は水爆(?)実験を行ったので、今年から日本が非常任理事国になって安倍首相が「日本が中心となって国際社会に貢献していく」などと言っていたばかりなので、早速アメリカのお許しを得て、安保理決議を提案し、北朝鮮に対する制裁措…

外国語は難しい

アメリカ人である孫が来ていた時の話。母親が私の娘なので、大学生の孫も最近は少し日本語も勉強しているようで、以前より日本語もいくらかわかるようになってきた。 英語と日本語のチャンポンのような会話の中で、何事かが話題になってそれが何年前のことだ…

行列待ち

年末にテレビで在日のいろいろな国からの外国人を集めて日本の習慣などのついて尋ねる番組があり、その中で日本人が何にでも行列を作って並んでいるのが奇異に感じられるようで、それについての感想が聞かれていた。外国人は並んで待つぐらいなら並ばなくて…

初詣で

今年も元旦には朝テレビ体操を済ませた後、近くの三ヶ所の神社を廻って散歩してきた。戦後に無神論者になった私なので初詣というわけではないが、正月なのでいつもと違った所を散歩してみてはというところから、ここ何年かは元旦はこれが慣いになっている。 …