96歳のラジオ体操

 ずっと以前にこのブログにも書いたことがあるが、80歳を過ぎ仕事で毎朝早くから出掛けなくても良くなってから、朝のラジオ体操を始め、そのうちに腕立て伏せの出来ないことに気づいて、腕立て伏せ以外の等張性運動も取り入れ、毎朝テレビのラジオ体操の時間に合わせて体を動かすようにしてきた。

 以来毎朝6時前から、腕立て伏せ30回から始め、椅子からの立ち上がりなどの等張性運動をした後に、7時25分からのラジオ体操をするのをずっと続けて来た。80代の初め頃には、早く起きて、早足で箕面の滝まで行って、帰ってからラジオ体操が出来た時代もあったが、90を過ぎるとそれは幾ら何でも無理。箕面の滝へ行くだけでも大変になってしまった。

 それでも、自分流の等張性運動とラジオ体操は、91歳で間欠性破行になって中断したことはあっても、その後も続けてきた。しかし、96歳になって免疫性血小板減少性紫斑病になって入院してからは、ラジオ体操は復活させたが、等張性運動はそれを機会に途切れてしまった。

 しかもラジオ体操の方は今もなお続けてはいるが、以前には何とも感じなかった動作がえらくなってきた。特に跳躍するような動作は無理になり。足を動かすだけにしてみたり、バランスを取りながらするような運動も難しくなり、適当に手抜きをして、流れに合わせるようにしなければならない。女房が気にしてリビングの低いテーブルの角にはクッションを置いて、万一の転倒時に備えている。

 テレビの指導者は自分なりで良いというが、自分なりに適当に楽な動きにして手抜きをしないとテレビの流れついていけないし、危険でもある。以前はラジオ体操など簡単にこなせ、終わってもどうということもなかったが、今では少し激しい動きは疲れるのでついていけないし、終わったら昔と違ってやれやれと思うようになった。

 歳による体力の衰えはどうにも仕様がないものであろううか。素直に受け入れるべきであろうか。それでも、何とか今なお毎日曲がりなりにも続けられていることをよしとしなければならないのであろう。