最近はテレビをつけたら、遥か彼方のアメリカでの野球の結果が、どうかすると日本の試合より大きく報じられる。大谷翔平くんの様子ばかりと言っても良いぐらい、毎日毎日報道されている。 しかし、野球の結果も良いが、テレビにはもっと他のニュースも時間をかけて報道する義務があるのではなかろうか。世界で起こっている色々なことを、もっと貪欲に報じて欲しい。
毎日SNSを見ていると、最近気になるのは、いつ見ても世界中のあちこちの何処かの都市で、イスラエルのジェノサイドを非難し、パレスチナに連帯する大規模なデモが行われて、仕切りにに報道されているのに、日本のテレビや新聞では殆ど報道されていないのが不思議でならない。
世界中で毎日の様に、イスラエルのパレスチナに対する攻撃が行われ、多くの子供達までが殺されたり、傷ついたり、中には子供が武装した兵士に無理やり拉致されていく映像などもあり、どう見てもジェノサイドとしか言いようのない残虐行為が行われていることが明らかなのに、それらが日本の大新聞で報道されることは少ない。ましてやパレスチナ連帯の世界中でのデモについては、日本では大きなメデイアでも、情けないぐらい報道されない。
どうも日本の新聞やテレビは、先に5月28日のこのブログでも書いた様に、アメリカのCIAなどに牛耳られているのか、アメリカや日本政府に不都合なことは報道も出来るだけ避ける様に配慮している様である。日本政府の報道機関への干渉もここ数年だけでも、年々強くなって来ている。
公然とイスラエルを支持し、武器援助までしているアメリカに遠慮し、東京でもパレスチナを応援するデモが行われ、東大のキャンパスにもパレスチナ支持のテントが張られ、学生たちのジェノサイド反対の声が上がっているというのに、それでも沈黙を通しているのであろうか。
台湾有事や東シナ海のことなら針小棒大に報道しても、パレスチナに対する凄惨な攻撃が続き、イスラエルが世界中からジェノサイドだと非難されているのに、日本では、パレスチナ人に対する同情はあっても、ジェノサイドの元であるイスラエルに対する非難の報道は少ない。
世界中から非難されても止められないイスラエルへの武器供給や破壊行為、ジェノサイドなどの容認は、アメリカ自体がわかっていながら止められないことであるが、日本までが義理立てして反対の声まで消し去ろうと報道まで握り潰すのは如何なものか。自国民の冷静な判断にまで影響を及ぼす様であれば、まさに戦前のファシズムにつながるものではなかろうか。