世代と共に生活も変わる

 先日カナダに移住している女房の姪が久し振りで帰って来たので、我が家で女房の姉妹の3家族が集まって、ひと時、楽しい時間を過ごすことが出来た。女房が一番上で、我が家は娘を入れて三人、上の妹家族が夫婦と息子と長女に、カナダ帰りの末娘を入れて五人、下の妹が二人の娘で三人総勢十一人の集まりとなった。

 娘達と言っても、我が家の娘が来年もう還暦になるので、もう皆いいおばさん、おじさん、おじいさん、おばあさんばかりの集まりであった。

 我が家の娘は35年もアメリカにいて、今年、子供達が皆成人して独立してから帰って来た。こちらでは英語を教えたり、ガイドのようなことをしたり、カウンセラーの仕事をしたりしている。娘や息子とは毎日のようにスマホで繋がっているようで、娘達も今年に続いて、来年もまたやってくるようである。

 すぐ上の妹家族は、上の娘が子達がもう家を離れているので、何をしているのか知らないが、一緒にやってきた。その妹がカナダ帰り。下の男はIT関係の技術者だが、今は独り者で、子もなく、写真や旅行、甘いものが好きで、いつもパソコンでいろいろな情報を教えてくれている。

 下の妹家族の長女も独身で、高校の先生をしていたが、歳をとって管理職にさせられるのが嫌で、教師を辞め、何かボランティアのようなことをしているようである。妹の方ももう定年が近いと言っていた。

 カナダに行った子はもう30年近くになるが、ずっと独身で、カナダでマラソンをしたり、テニスをしたり楽しんでいるようで、生活はカナダの方が良さそうで、日本に戻る気はないようである。

 女性が殆どだが、昔と違って皆それぞれに好きなように生きている感じである。今や時代が変わり、世代が移ると、もはや古い日本の家族制度や村社会が崩壊し、われわれ世代の会社人間の時代も様変わりしてしまって、国の勢いは無くなったが、人々は貧しくとも、それぞれに自由を求めて、自分なりに好きなように生きるようになって来たのだなということを感じさせられる。

 そういえば、今回は来なかったが、女房の姉の孫の一人も教師をしていたが、今ではドラマーとして、何人かで組んであちこちで演奏したり、全国ツアーをしたりで、インスタグラムなどでいつも動静を伝えてくれている。ドラムの教室をしたりしているようだが、結婚して子供も二人いるのに、どうやって暮らしているのか人ごとながら気になっている。

 また、次の日には私の甥がひょっこり訪ねて来てくれたが、彼は大学卒業後仕事で行った

小笠原に魅せられたのか、小笠原に永住してしまい、海に潜ってイルカと戯れたり、イルカの群れを追って遠くまで船で走ったりして、南の海をエンジョイしているようである。彼も離婚して一人者である。

 勿論それぞれに、いろいろな問題を抱えているであろうが、私たちの時代には考えられないような自由な生き方で、羨ましい限りである。最近どうもまたきな臭くなって来ているが、どうか平和な日が続いて、人々がそれぞれに自分の生活をエンジョイ出来ることがいつまでも続けられるよう願わずにはおれない。