火遊びをやめろ!人類滅亡の危機

 ロシアのウクライナ侵攻以来、新聞を見ていると、ウクライナは徹底抗戦するといい、アメリカは西欧諸国に呼びかけて、大量に武器を供給してウクライナを援助するという。

 ウクライナが徹底抗戦すると言うのは当然であろうし、それを何とか援助してやろうという努力もよくわかるが、その結果は当然、戦争の激化、ウクライナ国民の犠牲の増大になる上、ロシアはウクライナに打ち勝つために戦争を激化させることになる。

 それが今の流れのようである。これではアメリカは代理戦争をしているようなもので、アメリカの軍需産業は2割も利潤が増えたとか言われ、大儲けのようだが、ウクライナ国民の被る被害はそれだけ深刻なものになる。

 ゼレンスキー大統領が最後まで戦う。武器を援助してくれというのはわかる。しかし武器が増えれば、戦争は激化し国土の破壊もひどくなる。戦争が長引き、ロシアが簡単に勝てずに、消耗が激しくなれば、負けるわけにはいかないので、自衛のためには、最後は核戦争も辞さないことにもなる。

 そうなれば、もはや誰にも手がつけられず、第三次世界大戦ともなり、核戦争によって人類の滅亡にさえ繋がり兼ねない。世界の人々はそういう可能性のあることを認識すべきであろう。

 それを防ぐ手がかりはあるのだろうか。そもそも、長い目で見て、アメリカがロシアに仕掛けた今回の戦争は、世界大戦を避けるための、巧妙な代理戦争だったのであろうが、この危ない火遊びは極めて危険である。このままでは、本当に人類滅亡まで行ってしまうかも知れないと恐れるのは私だけであろうか。

 今なすべきことは、軍事援助を促進して「火に油を注ぐ」ことではなく、「頭を冷やして」冷静に考え、軍事援助を即刻辞めて、善悪を超えてでも、両者の戦いの平和交渉に全力を注ぎ、何としてでも戦争を止めさせるべく、全ての国が努力すべきではなかろうか。

 戦争の結末は誰にも予想出来ないものである。このまま事態が悪化していけば、大袈裟ではなく、本当に核戦争になり、人類滅亡にも繋がりかねないことを恐れるものである。

 

なお。SNSに下のようなものも載っていた。

田中 均 (Hitoshi Tanaka) @TanakaDiplomat