東京都知事選挙の裏

 今回の東京都知事選挙の結果は衝撃的であった。現職の小池知事に野党のおした蓮舫氏がどこまで迫れるかと思っていたのが、蓋を開けてみたら小池知事が3選されたのは仕方ないとしても、まさか蓮舫氏が2位でなく、泡沫候補の一人と思って気にも止めていなかった石丸伸二候補にも破れて3位という結果になったのには驚かされた。

 SNSを見ていると蓮舫さんの街頭演説風景ばかりなので、大勢の泡沫候補がいるのはいつものことなので、蓮舫氏がどこまで小池氏に迫れるかだけがが関心の的であったので思わぬ結果であった。

 小池知事は私的、公的に種々の問題を抱えているので、選挙中は出来るだけ外に出るのを控え、候補者同士の討論会にも出ず、本人の過去の履歴や、種々の問題点にも一切頬被りを決め込んで、もっぱら手なづけたマスコミやメデイアに依存して、表面に出ずに運動していたようである。

 したがって、投票日までは石丸氏についてはどういう人物なのか全く知らず、小池・自民党陣営が送り込んだ泡沫候補の一人ぐらいにしか思っていなかったので、その人が蓮舫氏を抜いて162万票を獲得して2位につけたことはある意味衝撃的であった。

 石丸氏について調べているうちに、彼が故郷の広島県の田舎の市で、市長となり、Twitterなどの「切り抜き動画」で格好の良いところばかりを載せて人々の関心を寄せ、政策などは二の次で、議会などと鋭く対立するなどしていたようである。それが中央の政治家に目をつけられたのか、ある時から東京の見知らぬIT業者に繰り返し自分のyoutubeなどの動画を作らせ、市長の任期を2ヶ月残して、今度の選挙に立候補しているのである。

 どうしてそうなったのかわからなかったが、彼の選挙の選挙対策本部長が萩生田自民党都連会長のやっている政経塾塾長代行の小田全宏氏となっているので、萩生田氏と小池知事の関係から見ても、その線の関与が十分考えられる。選挙事務所開きの時には統一協会の人たちが手伝っていたとか。やはり小池知事の選挙対策の安全弁となっていたことがわかる。

 ただ恐ろしいのは、その石丸氏の支持が二十代では40%にも及ぶことで、政策よりもIT利用の格好良さが大きく影響していることである。選挙後でも、石丸氏は色々な人の質問にもまともに答えておらず、今後どうするのか気になるとともに、こういった「かっこ良さ」だけで中身のない人物に若者が引っかかりやすいことが心配である。