”国際社会”はウクライナを助けてもアフガニスタンやスーダンは助けないのか

 ロシアが国連憲章を無視してウクライナへ侵攻したことを許すわけにはいかないが、現状は、アメリカを先頭にNATO諸国がウクライナに軍事支援を続けて、ことさらに戦火を煽り、アメリカがウクライナにロシアとの代理戦争をさせている様な状態になっている。
 その結果、アメリカの石油会社はそれによって空前の大儲けをしているし、武器の輸出で軍需産業も笑いが止まらない様である。自国の軍隊の犠牲なしに、大儲けが出来るのだから、アメリカにとってはイラクアフガニスタンの場合と違って、この戦争は長く続いてくれた方が好ましいことになる。
 アメリカはロシアを非難するが、アメリカのイラクアフガニスタン侵略も国連憲章を無視して行われたものであり、アメリカにロシアを非難する資格はないであろう。本来なら、アメリカは武器援助をして火に油を注ぐより、戦争をやめさせ、平和を回復させるべく努力すべきではなかろうか。
 しかも、アメリカは大量の武器を残したままアフガニスタンから撤退しても、散々荒廃させたアフガニスタンの復興には関心がなく、放置したままである。ウクライナを援助するならアフガニスタンの復興にも積極的に関与すべきではなかろうか。
 また、最近はスーダンの内戦による各国民の引き上げが世界的な問題になったが、ウクライナにあれほど援助を惜しまない国々が、スーダンの内戦の和平への関与や、国や住民への援助などの声が全く聞こえてこないのは何故であろうか。
 アメリカの声に押されて日本でも、ロシアは悪者でウクライナは助けなければならないと色々なことがなされているが、アフガニスタンイラクその他の中近東の国をはじめ、スーダンにしても、アジアでのビルマなどに対する援助などには、あまりにも関心がなさ過ぎるのではなかろうか。