中山観音の探梅

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 今年は暖冬で、どこのスキー場も雪がなくて困っているようだし、1月末の那覇市で、気温が27.6度を示し、1月の観測史上、最高気温を更新 したともニュースが言っていた。大阪でも、1月28日は大寒なのに19.5度と、まるで4月の陽気であった。

 それなら梅の開花も早いのではないかと思い、近くの中山観音に梅林があるので、女房と二人で、散歩がてらに探梅に出かけた。例年探梅に行くのは2月に入ってからなので、幾ら何でももまだ少し早すぎるのではないかと思って行ったが、案の定、もういくつかの梅は花を開き、蕾が今にも咲かんばかりの梅の木も何本も見られた。まだ開いていない木の中にも、蕾が膨らみ赤い色が見え出している木も多い。

 まだ人も殆どいないし、陽がさして寒くもないので、ベンチの腰掛けてゆっくり探梅しながら、散歩を楽しむことが出来た。

 毎年二月の末に、大阪城の梅林で卒業した高校(元の中学校)の観梅会が行われるが、今年はどうも、梅の開花も早いようなので、その時はどうなのだろうと少し気になった。梅がこうなら、今年は桜もきっと早くなりそうだし、それは良いとしても、夏のオリンピックがどうなることであろうか今から心配になる。マラソンは札幌に移したので良かったが、他の多くの競技にも夏の炎天下でしなければならない種類も多いであろうが、暑さ対策などは出来ているのであろうか。

 安倍首相は施政方針演説でも、オリンピックについて再三触れ、景気回復や国威発揚に利用したいようであり、テレビなどでは、今から毎日オリンピックのことばかり放送しているような感じであるが、真夏の対策は万全なのであろうか。昨年の夏のように連日40度近いような猛暑が続けば、選手ばかりでなく、観客も大変で、熱中症などで倒れる人が続出して、「おもてなし」どころではなくなるのではなかろうか。

 まさか日本選手にだけ今から暑さに慣れさせておき、暑さに慣れていない外国選手に勝たせようなどという魂胆はないであろう。まるで春のような陽気の中を探梅しながら、夏のオリンピックの頃の猛暑が気になって仕方がなかった。