こんなに暑くてオリンピックは大丈夫なのか

 このところ毎日37度や38度の、もう尋常ではない高温が続き、テレビでも熱中症になって病院に運ばれた人が一万八千人で、死亡が五十七人とか言っていた。「老人は不要な外出を控えて家に止まれ」と言うが、日本の狭い家では風通しが悪いし、冷房も一日中かけっぱなしでは家計にも響く。自宅で熱中症にかかる人もいる。

 ショッピングセンターや公共図書館に行ってごらん。何処も凉を求めて集まってくる老人であふれている。図書館でも調べ物に来た人でなくて、涼みに来た老人ばかりで座る所もない。

 昨年も、近年で一番暑い夏だと言われたが、今年も少し出足が遅かったが、またもや体温か、それ以上の酷暑が続いている。来年はいよいよ”待ちに待った”オリンピックだが、二度ある事は三度ある。地球の温暖化も嘘ではなさそう。来年も当然今年並みの暑さになるのは間違いなさそうである。

 テレビは連日のように「屋外の運動は控えるように」と言ってるが、オリンピックは全て屋内でするのであろうか。本当にの暑さ対策は本当に大丈夫なのか。屋内で出来るものはまだ良いとしても、屋外でしか出来ない競技も多いのではなかろうか。選手が一番問題だが、高い切符を買った観客対策もどうする積もりであろうか。

 特にマラソンが一番問題になりそうである。マラソンコースを5米おきだかに時刻、温度、湿度、日照、日陰などを調べ、初め7時出発予定だったのが6時に変わったので、また調べ直しをしているそうだが、どう調べたところで、それに対する対策が事前に出来るのであろうか。出来なければ、日本選手だけが情報を得て外国選手は知らず、それに合わせて走り方

を調整すれば、日本選手だけに有利なインチキにもなりかねない。

 試合当日の気象条件によっては、予定を変更しなければならないことも予想されるし、条件が悪ければ棄権する外国選手が増えることも考えておかねばならないであろう。暑さの分かっている日本選手が一番有利になるわけなので、ひょっとしたらそれを狙っているのではないかとの邪推もされる。

 「この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できる理想的な機構である」と言って誘致した以上、日本には外国から来た選手たちが快適な条件で試合が出来るような条件を整える義務があるが、それが保証できるのであろうか。

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