2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フィリピンの人の見た日本

朝日新聞の2月27日のオピニオン欄にフィリピンの作家F・ショニール・ホセさんのインタビュー記事がのっていた。1924年生まれなので私と同様、戦争を体験されている世代である。 日本ではフィリピンでの戦いの様子などあまり詳しく報じられてこなかっ…

国敗れて山河あり

「国敗れて山河あり」とは有名な杜甫の「春望」の詩の書き出しである。この五言律詩は長安の賊中にあって春の眺めを述べたもので、以下のような文と大意である。 国破山河在 都は滅茶苦茶になってしまったが山や河は昔のままであり、 城春草木深 長安には春…

国際的貢献とは

日本の新聞やテレビのニュースを見ていると、主として政府筋の情報で「国際的貢献」とか「国際社会がどうこう」という言葉がやたらと出てくる。 しかしこの国際的というのは具体的に何を指しているのか解説されないのが普通である。言葉は正確に誰にでもわか…

国があって国民があるのではなく国民がいて国がある

民主主義の国では人々がいてその人たちが国を作っているはずだが、日本の政治家は選挙さえすれば民主主義で、政府があって国民があると思っているようだ。政府が目指している自民党の憲法改正案をみるとよくわかる。憲法は国民が政府を縛るためにあるものな…

時間に追いつけない

若い時には年を取って時間が出来たらゆったりと流れる大河の辺に座って水が悠々と流れるのを一日中でもじっと眺められるようなことでも出来たらなあと、そんな景色を想像して軽い憧憬のようなものを感じたこともあったが、実際に年を取ってみたら、時の流れ…

アイヒマンは今も生きている

アメリカのイスラム国攻撃のドローンの操縦士の話がインターネットに載っていた。 アメリカの基地にいて窓のない倉庫のような場所でコンピュータで操縦し、目標を探し、命令により標的を狙いミサイルを発射して相手を殺すのだそうである。まるでコンピュータ…

一所懸命か一生懸命か

「一所懸命」か「一生懸命」か、今は後者を書く人が多くなったようで、広辞苑を見ても両方が載っており、「一生懸命」の方には「一所懸命の転」と記されている。 私などは子供の時から「一生懸命」でなく「一所懸命」が正しいと教えられ、訳も分からずその通…

”横船”

横船と言っても少し説明しなければおそらく誰にもわからないであろう。玄関などの上がり框などでの靴の揃え方で出船、入船といえば誰にでも分かるであろう。靴を脱ぐとき室内へ上がろうとした方向にそのまま靴を置いておくのが入船で、反対に玄関から出かけ…

戦争絶滅法案

どこの国でも戦争になると大臣や政治家たちは「積極的に平和のために」とか「お国のために」戦えと国民に発破をかけて無理やり戦争に行かせようとする。 しかし、声高にそういう事を言う人に限って、自分が先頭に立って戦争に行く気はないし、実際にも行った…

イスラム国で拘束された二人(続き)

イスラム国で拘束されていた二人は悲しいかな二人とも処刑されたようである。ご家族の心痛は察して余りがあるし、尊い命の損失は痛恨の極みである。ご両人のご冥福を祈るばかりである。 安倍首相は「卑劣きわまりないテロ行為に強い怒りを覚えるといい、テロ…