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今年はどんな年になるだろうか?

 今日は2015年の元旦。朝早くから初詣に行く若い人が増えたのが最近の正月の一つの特徴のように感じられるが、今年は元旦から寒気が南下して荒れた天気になるというのでどうなるだろう。

 それはともかくこの国の様子は今年どうなっていくことだろう。

届いた年賀状を見ても自民党が選挙で大勝したので今年は良くなるとしたハガキもあったが、多くはなんとなく嫌な世の中になりそうなことを危惧するようなものが多かった。

 この4〜5年を振り返ってみただけでも、今では国旗掲揚や国歌斉唱の問題はもう済んでしまったかのように問題にされなくなってしまったし、嫌中、嫌韓の人が増え、ヘイトスピーチに対する対策も取られず、その実行団体と政府閣僚との関係などが噂に上ったりし、閣僚の靖国神社参拝といい、歴史修正主義者が日増しに大きな顔をし始めている。

 わずか5年前には民主党政権ができ、鳩山首相が沖縄の基地移転は少なくとも県外へと言い、小沢幹事長が大勢の議員を引き連れて中国に行ってアメリカを驚かせ、たちまち官僚たちに追い落とされたが、その後から急激に尖閣諸島を巡る問題がエスカレートし、中国の興隆もあり、まかり間違えれば戦争でも始めかねない雰囲気さえ醸し出されて来ている。 

 アメリカ軍の肩代わりをするための特定秘密保護法制定や集団的自衛権の確立、軍備増強などが強引に進められてアメリカへの従属を強めているし、やがて憲法改正にも手をつけかねない趨勢でもある。

 沖縄県民の強い反対に、年末に政府を訪れた沖縄県知事には政府は会おうともせず、今年は沖縄に対しては懐柔策を止め、強権で締め上げてでも基地移転を進めるのではないかと思われる。

 一方内政の面でも雇用は改善せず、格差は拡がるばかりだし、財産相続を優遇して格差の固定化も進められようとしている。その一方で企業減税が進められ、大企業は潤ってもトリクルダウンは起こらず、アベノミクスの第三の矢の見通しは暗い。

 その上、あれほど世間を騒がせ多くの反対が今なお強い原発事故の処理の見通しもないのに、原発再開は国民への説明も足らないままに、貧しい自治体を再び金で釣って強引に進められようとしている。

 メディアへの締め付けも強くなり、NHKへ幹部を送り込んだ安倍首相はメディアの幹部と会食を重ね、選挙活動に干渉してメディアを萎縮させ、年末の紅白歌合戦でサザンオールスターの何でもない平和のメッセージすら問題になるような雰囲気になりつつある。

 昔の苦い経験からも明らかなように戦争は急に起こるものではなく、その前段階が一段一段と次第に積み上げられて行って、いざ戦争が始まる直前にでもなればもう誰も反対出来ないような態勢も雰囲気も出来上がってしまっているものである。

 今の世の中を見ていると一つ一つ危険な戦争への礎石が密かに積み上げられて行っているとしか思えない世の変化が進んで行っている。にもかかわらず、人々は孤立化させられ、原発以外にデモも少なく、選挙の投票率が低いなど諦めムードに覆われているかのようである。

 ドイツは2度も破滅してようやく非を認めて再生したが、日本がその轍を踏んで二度の破滅に陥るのを避けるために、まだ引き返すことが出来るうちに進路を変更出来ないものか憂慮するばかりである。高齢化が進み人口が減るこの国にはそれに沿った道がある筈である。この国が今年どのように進んでいくのか気になるところである。