アメリカの大統領選挙

 このところ連日新聞の一面は、アメリカの大統領選挙の結果についての記事ばかりである。各社とも、アメリカへも主要なスタッフを派遣して、現地からの報道もされている。郵便投票などで、結果がなかなか決まらないので、各州の結果まで詳しく報じられ、新聞もテレビもSNSなども、まるでこの国で選挙が行われたのではと思われんばかりに、詳しく報道されている。日本の国政選挙より大掛かりで大々的に報じられている。

 今回は特に大接戦で、なかなか最終的な結果が決まらず、途中の経過が見世物としても結構面白いが、ここまで外国の選挙を詳しく報じなければならないのだろうか、疑問が湧いてくる。バイデン勝利の号外まで出たらしい。現在の世界が全てアメリカの影響を強く受けているので、その大統領の選挙とあっては、どこの国も無関心ではいられないが、結果さえ押さえられれば、それで良いのではなかろうか。

 他所の国の選挙で、我々には選挙権もないのに、ここまで騒ぐのは、アメリカの選挙結果が、日本の首相や国会の選挙より、人々に大きな影響を及ばすからであろうか。こういう現実を見ていると、情けないことに、この国はやはり今でもアメリカの植民地なのだなあとつくづく感じさせられる。

 それでも、世の中は徐々にではあるが、確実に変わりつつある。この選挙の結果がどうであれ、アメリカの一極支配、Pax Americanaは確実に失われて行くであろう。それに伴い、米中の対立が激しくなって行くのも避けられそうにないが、そうした中で、日本はどうなっていくのであろうか。

 この国はいつまでアメリカの植民地まがいを続ける積りであろうか。世界はPaxのない状態になり、米中の力関係も変わって来るだろうし、それに伴って、世界の地政学も変わって行くであろうが、日本はそれにうまく適応して行けるのであろうか。もう私が死んでからのことになるであろうが、アメリカの大統領選挙の動向に一喜一憂するより、日本の首相なり、国会の選挙の方がはるかに重要となる日が来ることを願って止まない。

 アメリカもいつまでも友好国であって欲しいが、他所の国の選挙を自国の選挙よりも大事に見なければならないような日が、いつの日にか終わってくれることを望むものである。

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