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視覚障害者のホームの事故を防ごう

 昨日の新聞に、視覚障害者のホームからの転落や列車との接触事故が過去6年間に428件もあったと報じられていた。視覚障害者協会の人の話によると、ホームからの転落の原因は人や物と接触したはずみに点字ブロックから外れ、方向が分からなくなるとか、逆方向に列車がホームに入ってきたのを自分のホームに来たと勘違いし、乗り込もうとして線路に踏み出すなどが考えられるという。

 大阪でも昨年、たまたま阪急の服部天神駅で、白杖を持ってホームにいた人が転落し、列車にはねられて死亡した現場に遭遇したことがある。

 こういった悲惨な事故を防ぐ最も良い方法は、最近あちこちの駅で取り入れられるようになった、ホームの柵と乗り口のドアであろうが、費用がかかりすぐにすべての駅に設けるわけにもいかないのであろう。せめて、開け閉めできるドアまがなくとも、ホームの端に離れ離れになっても良いから柵を設ければ良いかもしれないが、現在の都市の電車のようにドアの部分が広く、多数にあれば、どのような柵にするのが良いかを決めるのも難しいかも知れない。

 しかしそれはともあれ、ホームでいつも気になるのは、ホームの端に敷かれた黄色いブロックのことである。昔は電車が来るごとに「危険ですから白線までお下がりください」と言っていたのが、いつの間にかどこの駅でも白線がなくなり、その奥に敷かれた黄色いブロックだけになり、放送も「黄色い線までお下がりください」と言うようになっている。

 これでは皆が危険だから下がる境界線の黄色いブロックを視覚障害者に歩かせていることになり、まるで障害者に危険な最前線を歩かして、健常者はそれにょって保護されているような格好になっているとも言えるのではないだろうか。

 ホームの端に危険を知らせる意味では黄色いブロックは役立つが、その危険区域との境界線を、視力が悪くて、ふらつきやすい老人の多い視覚障害者に歩けというのは危険である。危険の多い障害者には普通の乗客よりも、ホームの後方を歩いてもらうように誘導すべきであろう。

 そのためにはもっと後方にもう一本黄色いブロック線を引くか、それが出来なくても、電車のドアに当たるホームの位置に、ホームの後ろから乗車口に向かって縦にブロックの線を引くことなども考えられるのではなかろうか。

 視覚障害者にホームの奥の方を歩いてもらうようにすれば、たとえ躓いても、人や物と接触して点字ブロックから外れても、電車と接触したりホームから転落したりする事故には繋がらないであろう。

 健常な老人である私でも、ホームの端の黄色いブロックは凸凹があって躓きやすいし、ホームの端なので電車が入ってきた時に怖いので避けているのである。電鉄会社の関係者も色々考えておられることであろうが、さしあたり、視覚障害者にこのホームの端の黄色ブロックに沿って歩くことだけは早急にやめるように誘導していただきたいものである。