昔懐かし駄菓子屋さん

 我が家の近くの阪急の駅につながる建物に、ドラッグストアをはじめ色々な店が入っているショッピングモールの様なところがある。最近は不景気のためか、空き店舗も見られ、閉めたままになっている所もあるが、空き店舗を活かして、一週間単位で貸しているところがあり、色々な店が交代で出店している。

 スマホの店の仮設店舗で、何か配って宣伝しているかと思ったら、次の週には地方の物産店、その次は女性向けの衣装や装飾品などの店といった具合に、週替わりの店が開かれているる。出店者がいなくてシャッターが降りたままのこともあるが、店の前が屋内広場でベンチなども置いているので、散歩で立ち寄った時に、そこで休憩をとったりすることが多い。

 いつだったかは、そこで昔の駄菓子屋さんの様な細々としたものを、棚一杯に並べた店が開かれたことがあった。駄菓子の様なものを色々並べた上、昔のおもちゃや模型、けん玉の様なものまで並べ、棚の両端には客用の小さな籠を積み上げている。

 丁度、開店初日の様であった。店には客は誰もいなかった。前の広場のベンチで休憩をとりながらそれを見ていて思った。最近は何処の街も同じだろうが、すっかり老人の街になっているので、今時あの様な店を出しても売れるのかなあ。棚の両端に置かれた籠もあんなに積んでいても、利用する人がいるのかなあと。

 それから2〜3日後、今度は週末だったからか、人通りも多く、その店を見ると、案外人が入っているではないか。もちろん店を見ながら通りすぎる人もいるが、商品を取り上げて見ている人もいるし、籠を持って棚の後ろまで入っている人、何やら求めてビニール袋の商品を持って出てくる人もいて結構流行っていた。

 若い人がいなくても、こういう昔懐かしい商品は結構老人たちを惹きつけるものらしい。実際どれだけ売れて、どれだけ儲かったのかはわからない。しかし、私の予想とは違って、ある程度売り上げがあったであろうことは想像出来た。

 安価であれば、懐かしい安物の小物などは結構、衝動買いしてしまいがちなもののようである。