今年はアメリカが宣戦布告もなく、ベネズエラへ侵攻し、大統領をアメリカへ拉致し、石油採掘の権益を奪うという、前代未聞の国際法違反から始まった。
トランプ大統領はそれに続いて、グリーンランドが米国の防衛のために必要だからと言って軍事力まで誇示して買うと言って問題になっている。昨年はカナダにアメリカの52番目の週になれば良いと言って問題になったこともある。
ところが今度は、2月7日の新聞によりと、日本が選挙中であることを知りながら、公然と高市首相と自民党、維新の会の連立政権への「完全かつ全面的な支持」を表明し、明らかな内政干渉をして来ている。
トランプ大統領はこれまでにも、ホンジュラス大統領選挙での支持表明をはじめ、自身と良好な関係にある外国首脳の国内選挙に言及して、ハンガリーのオルバン首相への支持や、アルゼンチンのミレイ大統領、ブラジルのボルソナーロ前大統領などへの支持や称賛を繰り返して来ている。昨年には、バンス米副大統領がドイツの総選挙前に極右政党への支持を表明し、選挙介入だとして問題になったこともあったそうである。
今回の支持表明が首相個人にとどまらず、連立政権の掲げる政治の枠組みにまで踏み込んでいることは、日本の主権や民主主義の自立性まで軽んじている態度と言えるだろう。この表明とともに、3月のホワイトハウスにおける首脳会談も決まっているので、防衛費の増額、対米投資の履行、対中関係の安定など、日本に求める課題について交渉を有利に進める狙いもあるのではなかろうか。
いずれにしても悲しいかな、米国によるベネズエラ侵攻にさえ何も言えなかった属国である日本政府は、明らかな内政干渉にさえ「政府としてコメントすることは差し控える」と何も言えず、3月の首脳会談を歓迎することしか出来ないのである。
トランプ大統領はますます世界の王者の如く振る舞い、世界の協調を壊し、平和を怪しくするのではなかろうか。