年賀はがき抽選

 昔は毎年、十一月の初めになると、すぐ近くのお米屋さんの主人が、郵便も扱っているので、いつも年賀はがきが売り出されるので今年は何枚にしときましょかと聞いてくれたものだったが、今やそのお米屋さんも廃業して、寂しくなったものである。

 その頃から正月が過ぎて15日の小正月になると、例年、年賀はがきの抽選会があり、正月に届いた年賀状を取り出してきて、抽選に当たっている賀状を抜き出すのが一仕事であった。当時は毎年三百枚から四百枚ぐらいの賀状があったので、先ずは当選番号の一桁の数字で拾い出し、拾い出す毎に当選かどうか他の桁の数字を見て確かめたものであった。

 と言っても当選している賀状は最下等の切手が当たるぐらいで、それより上の等級の抽選に当たったことは滅多にない。一度、一級上のレターセットか何かが当たった記憶があるぐらいである。

 ところが仕事を辞めて何年も経ち、この歳になると、友人たちは既に多くがもう故人となり、友人も殆どいなくなり、こちらから出す賀状も、来る賀状も減ってしまい、今年など、もうどちらも百枚もない。当然当選する賀状も減ることになり、今年はとうとう一枚も当選していなかった。

 それも当選番号を知ろうと思って、散歩の序でに、郵便局まで行ったが、局で郵便局のホームページに載っていることを教えて貰い、成る程なと感心したのであった。私のような年寄りは新聞で見逃した当選番号は、郵便局へ行って教えて貰わなければとばかり思っていたが、当然ホームページに載っているわけである。局まで足を運ぶ必要はなかったのである。時代の変化に遅れがちな、歳を感じさせられないではおれなかった。