あまりにも情けない日本

 今年は正月早々のアメリカのベネズエラへの奇襲、大統領の拉致という、どう見ても国際法にも違反するアメリカの暴挙によった始まった。

 過去の二度にわたる世界大戦の悲劇の上に国連が作られ、それによって世界の民主主義や国際協調が構築され、何とか平和を維持してきた世界であったが、ここ数年はその綻びが顕著になってしまった。

 アメリカによるNATOの東方拡大に対するロシアのウクライナ侵略や、イスラエルによるガザでのホロコーストなどが相次いで起こり、その綻びを露呈してきたが、今度はいよいよその旗頭であるアメリカが、公然と国際法を無視して、ベネズエラに無法な攻撃を加え、その石油利権を奪うという、一世紀も二世紀も歴史を逆行したような帝国主義の暴挙を行ったのである。

 当然世界の人々の怒りも強く、中国やロシアなどは強く反発した声明を出したが、いわゆる西側陣営と言われるヨーロッパの国々はアメリカに遠慮して、あからさまな反対意見などは出していない。それにならってか、アメリカの属国である日本政府も何も言わずにアメリカの行動を支持している。

 誰が見ても明白な侵略行為を非難すら出来ない我が国、日本の何と情けないことか。民主主義陣営としてロシアのウクライナ侵略を非難し、ロシアや中国を権威主義国家などと非難してきていながら、その民主主義を無惨に破って、平和な他国に宣戦布告も議会の承認もなしに侵略しているのに、非難の一言すら出来ない哀れさよ。やはり独立国ではなく従属国だということを言わずもがなに証明しているようなものである。

 戦後80年を過ぎようというのに、日米安保条約でしっかりと押さえ込まれ、正当な文句さえ言えない属国は、いつの日にか都合の良い駒として使われ捨てられることになるのではなかろうか。敗戦による不平等な安保条約も、40〜50年も我慢すれば解消されるのではなかろうかとの予想も裏切られ、はや80年を超える。とうとう、私が生きている間の日本の完全独立はもう不可能であろう。

 あまりにも情けない母国日本よ、もうそろそろ卑屈な従属は止めて、真の独立を勝ち取って欲しいものである。この時にこそ、私はもういないだろうが、初めて「日本万歳!」と言えるのではなかろうか。