高市自民党内閣の行くえ

 高市早苗氏が総理大臣になった。首相指名以来、公明党の連立離脱、他党との連立模索の果てに、維新の会の閣外協力ということで連立し、それでも過半数には至らないが、最大派閥として、自民党高市内閣が発足し、先日、首相の施政方針演説も行われた。

 彼女は、安倍内閣が続いていた頃から、安倍首相と一緒にTVなどによく出て来ているのを見ては、極右の、嫌な顔をした女性政治家で、殊にその「つくり笑い」のような笑顔を見ては、いつも気持の悪さを感じていた人物である。その高市早苗氏が首相になったのである。

 当分、嫌でもあの顔をしばしば見せらるのかと思うだけでも嫌だが仕方がない。党内ではどの派閥にも属さず、政治家の血筋でもない普通の中産階級の家系の出身だそうで、おそらく努力家で、初めての女性総理大臣ということもあり、若年層には人気があるとかとで、当座の世論調査での支持率も高いが、どう見ても好きになれそうにない人物である。

 彼女のこれまでの言動を見、施政方針演説を聞いていると、極右的で、これまでも靖国神社へは度々参拝しているし、教育勅語を薦めている。安倍晋三の影響も強いように見られている。この国をどこへ導いていく積もりなのか甚だ恐ろしい。

 トランプ大統領が来日するのにあわせてか、軍事費を2%に引き上げるのを今年度中に速めるとか、中国の発展を問題にするなどし、「世界の中心で咲き誇る日本外交を取り戻す」などと言い、アジア諸国への侵略の歴史には目を瞑ろうとしているのが分かる。

 果たして維新との不安定な協力を踏まえ、裏金議員をも含めた麻生元総理の助けを借りた自民党内閣が、これから先どう動いていくのか気になるところである。出来るだけ短命に終わってくれることを願ってやまない。