山菜は英語で何という?

 新聞の歌壇に「マウンテンベジタブルスと訳されて山菜も並ぶ駅の売店」というのが載っていた。山の中の鄙びた駅の売店で、近くで採れた山菜を売っているのだが、最近は外国人の旅行者が立ち寄ることもあるとみえて、並べられた山菜にも、わざわざマウンテン・ベジタブルスと訳までつけて並べている様子がよくわかる微笑ましいような歌になっていた。

 山菜を直訳でマウンテン・ベジタブルとしているところなど、いかにもその土地の人の工夫がわかるが、マウンテンベジタブルと言われては山菜もイメージしにくいのではなかろうか。

 マウンテンと言われれば、山岳などと言われる険しい高い山が連想されるが、山菜の取れる山はもっと身近な低い裏山といった所であろう。丘、岡、丘陵など、英語で言えばヒル、に当たるようなそれほど高くない近くの山が一般的ではなかろうか。

 日本語には山と丘の区別にはっきりしたものがないようだが、低くても割と急峻なものは山と呼ばれることが多いようだが、そうでないなだらかな高所などは丘、または岡となりやすいが、それらも山と言われることが多い。

 山菜などを採取することの多いのは、多くはなだらかな高所の里山、裏山などと言われる所だろうから、英語で言えばマウンテンよりヒルであることの方が多いであろう。山菜がどう訳されるべきかはその道の人に委ねるが、変な直訳より、そのままSansaiもしくはYamanaとして短い説明をつけて売り出した方が外国人にも理解されやすいのではなかろうか。

 どうでも良いようなことだが、新聞を見ていて感じたことであった。