2025年3月24日の新聞は下記の見出しで陸海空などの自衛隊の統合作戦司令部の設置を知らせていた。
「統合作戦司令部発足、加速する日米一体化 波乱要素はトランプ氏」との見出しで、『陸海空や宇宙、サイバーなどの自衛隊部隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」が24日に発足した。戦後80年の節目に、「専守防衛」を掲げた自衛隊はその指揮系統を大きく変化させた。米軍との連携はさらに加速することになる。』と書かれていた。
この統合司令部構想はアメリカ軍から言われたもので、緊急事態などの発生時に、アメリカ軍の司令部から日本軍への指揮運用などがスムースに行くよう、アメリカからの要請により作られたもので、これにより米軍主導の軍事作戦に、命令一下、日本軍が迅速に動けるようにするためのものだと、これが決まった頃の新聞に載っていた。
ここで少し冷静に考えてみよう。まずは日本は憲法で軍隊は持たないことになっているのである。その基本的な考えと、どんどん進められている軍事力強化の乖離をどう考えれば良いのだろう?
今や日本は防衛の枠を超えて積極的に先制攻撃にさえ出れる体制を整えているのである。しかし、その日本がその命運をかけてまで、台湾を守り、中国と戦わねばならない必然性がどこにあるだろうか。
中国は日本の隣国であり、相互の交流の歴史も深く、文化的にも中国あっての日本であり、かつ現在も最大の貿易相手国である。戦ってでも守らなければならない相互の矛盾点も見当たらない。
それに反して、歴史を振り返ると、キューバにおけるアメリカ戦艦撃沈事件。北ベトナム爆撃のきっかけを作ったトンキン湾事件、イラク戦争開戦時の核兵器だったかのでっち上げ事件など、過去の歴史から見ても、アメリカのでっち上げによる戦争に巻き込まれる危険を考えておくべきであろう。
アメリカに唆された台湾問題などで、大陸までもとどく先制攻撃を可能にした自衛隊が中国と対峙する構図は、ウクライナ戦争を彷彿とさせるに十分である。アメリカ軍の号令一下、自衛隊が第一線で中国と戦い、アメリカは加わらず、武器などだけ供給して、埒外で見ているという最悪のシナリオが見えて来てならないのは私だけであろうか。