核兵器禁止条約第3回締約国会議がニューヨークで開かれたのに、唯一の被爆国であり、しかも、昨年には原水協(日本被団協)がノーベル賞を受賞したというのに、日本政府は今回もオブザーバー参加さえしなかった。
どうしてなのか?誰が考えても合点がいかないであろう。日本こそが先頭に立って、世界の核兵器廃絶を訴えるべき立場にあると世界中の人が思っていても当然であろう。現に日本の原水爆被爆者協議会を先頭に、日本の多くの人たちが戦後80年間ずっと続けて核兵器禁止を世界に訴え続けてきたのである。
それにもかかわらず、岩屋外相は「現下の状況に鑑みて適当とは言えない」として、今回も参加を見合わせたという。
最大の理由は日本がアメリカの核の傘の下にあり、事態によってはアメリカが日本に核爆弾を持ち込んで良いとする日米の秘密協定が存在し、日本はアメリカの保護下にあるので、アメリカに遠慮して、それに矛盾する行動を取りたくない、もしくは取れないことである。
しかし、そのアメリカは今回のトランプ大統領の出現によって、よりはっきりと判明したように、自己中心のMake America Greate Againの政策を実行し始め、世界中から反発の声が起こり始めているのである。
日米同盟も、アメリカ次第で、決して一方的に日本を見放さないとは限らない。アメリカにとって利益のあるうちは日本を守ってくれるであろうが、アメリカが不利とあらば、いつでもアメリカは日本から手を引くであろうことを考えておくべきであろう。
仮にそうしたことが起こらなくとも、原水爆によるこの地球そのものの破壊、人類の絶滅の可能性を考えるならば、アメリカにこんなことまで気兼ねして、原水爆禁止運動に水を指すことはないであろう。
日本は堂々と原水爆禁止条約に参加し、先頭に立って原水爆禁止を訴え、先頭に立って地球の危機を救うよう努力すべきではなかろうか。それこそが日本に与えられた使命であると思われるが、どうであろう。