
歳をとると時間が経つのが速くなるというが、SNSを見ていたらこんな図が載っていた。これでは80歳まででしか載っていないが、私の現在の97歳ともなれば、一年も赤ん坊の2日か3日に過ぎなくなってしまっていることになる。
これがどういうデーターに基づくものか詳しいことは判らないが、実際の生活感覚からしても、歳を取ればとるほど時間が経つのが速く感じられることには間違いないようである。
子供の頃は学校から帰って、ランドセルを投げ出し、外へ遊びに行って、散々遊んで夕食の時分になって家へ帰り、食事を済ませて、宿題などして、寝るような生活だったと思うが、毎日毎日が新鮮な経験が多かったので、毎日が充実していた感じだったような気がする。
そればかりかお正月や遠足など近未来の楽しみが待ち遠しく、指折り数えて待ったものであった。
それが大人になると、毎日が仕事で忙しく、ゆっくり生活を楽しんでいる暇もないまま、同じ様な日の連続となって、1日1日が短く感じられるようになっていくのではなかろうか。
それでもまだ現役で仕事をしている頃には、1日1日でこなさなければならない仕事も多いし、それを処理するための方策も考えなければならない。成功や失敗の経験も積むことになる。思い出も増えていくが、まだまだ先の見通しや、もっと先の希望や夢、憧れなどもあり、
未来が時間を延ばしてくれていた。
ところが歳をとって仕事を辞めてしまうと、途端に生活の内容が貧弱になってしまう。過去の思い出は増えても、未来への希望は少なくなる。それに仕事をしないで家にいると、どうしても毎日が内容の少ない同じような日の連続となっていく。当然感じられる時間の速さは速くなってしまうことになるのではなかろうか。
事実、私の場合、91歳まで仕事をしていたが、足の不調とコロナの流行が続いて起こり、仕事をやめて家にいるようになったが、その後の時間の経ち方の速いこと。もうそれから5年も経っているのにコロナが流行り出したのが、今でもほんのついこの間の事のような気がしてならい。
また、一応、今でも毎日どこへ行ったか、何をしたかのメモをつけているが、ついつけ忘れて、後から補うことが多くなった。つい昨日だけかと思えば、あっという間に、既に3日も4日も空白が続いていたりするが、生活が単調であればある程、記憶を蘇らせるのが大変である。
誰しも歳とともに時間の経つのが速くなるのを感じていたが、上の図もまんざら嘘ではなく、多くの人がある程度は納得するものではなかろうか。