
地区の公民館で、秋の文化祭とやらで何か展示作品を出したらと言われていたらしく、女房が私の手遊びで作ったガラクタのどれかを出したらと勧めるので、いろいろ考えたが、今更新しいものを作る気はないし、古いガラクタ作品のうち、どれか適当に選んだらとひとごとの様にいっていたら、女房がこれにしたらというので、もう何年も前に作って、部屋や廊下に掛けてある針金細工の一部を出すことにした。
我が家ではただあちこちの白い壁に掛けているだけだが、展示するとなると背景の色や、一つ一つを扱いやすくしないといけないので、100円ストアに行って、少し大きい目の白いプラスティックの皿を買ってきて、一つ一つそれぞれに糸で結びつけて、まとめて持っていった。
どんなふうに展示をするのか知らないが、私が死んだらほぼ確実に捨てられる手遊びで作ったワイアーワークだから、いろいろお世話になっている公民館の要望にお応えして、不特定の人たちに見てもらうのも悪くはないだろう。
高尚な美術作品とは違って、手持ちのアート作品ならぬ、子供の時から「またてんごうしている」と言っては怒られていた手遊びの”てんごう”作なのである。見る人がそれなりに微笑んでくれたらそれで良しということである。
美術館や画廊での展示ではなく、狭い地域の公民館での展示なので、見る人たちもそれなりに楽しんで下さればそれで満足である。 タイトルを頭書の様につけて持って行ったが、果たしてどうなるかとやらと思っていた。
当日会場へ行って覗いてみたら、昔のダイアル式の黒電話から、お櫃、削り節作り、アイロンなど懐かしいもののほか、多くは女性の手芸作品が並び、壁際の一角に私のワイアーと、ダンボールで作った見事な龍が飾られていた。
会場の人の曰くに、私のと竜とどちらが若い人の作品かと聞いたら、皆が私の作品が若い人の作品で、竜が年配に人の作品に違いない言っていたそうである。龍は若い人が根気よく作った立派な作品であった。
今はこれらのガラクタも、また我が家に戻って、他の仲間と共に壁の一隅を占めている次第である。