アフリカからの一時帰国か?

 ニューヨークいる娘が久しぶりでで帰って来た。ところが帰国する前しばらく、我が家には毎日のようにAmazonからの商品が届く日が続き、どうしたことかと驚かされた。全て娘名義の届け物であった。

 それを見ていると、まるでアメリカでなく、アフリカにでも住んでいて一時帰国するのかと錯覚させせられる感じがした。帰国時を利用して、アフリカの現地では手に入らない品々を、日本で手に入れて、国へ持ち帰ろうという算段のようだった。

 実は、日本が円安なので、この機会を利用して、日本で買い物をしてアメリカへ持ち帰ろうということであった。ひと頃の中国人が日本で大量に商品を買い漁っていた頃のことを思い出さされた。円高で1ドル90円などの時と比べると、1ドル130円では随分違って来るから当然であろう。

 そんなことを思っていたら、今度は東京の築地の有名寿司屋から電話がかかってきて驚かされた。これも円安なので、娘が張り込んで一ランク上げて、上等な所に予約したものであったが、連絡先に我が家の電話番号を記入していたからであった。

 恐らくトップクラスの人達が常連の寿司屋の方では、見覚えのない電話番号を見て、常連客ではないし、電話は大阪ナンバーになっている。たまに来店する大阪の客でもない。一般大衆が来るようん店ではない。そこらの一現客や、何かの間違い、冷やかしもあるだろうから、予約は念の為に、確かめておいた方が硬いぞとでも考えたのであろう。電話の話振りも、こちらの僻みもあったかも知れないが、高圧的だったそうである。

 円安が日本にとって良いことなのか良くないことなのか、いろいろな影響があろうが、折角の円安も、コロナのおかげで活かせるかどうか。日本もまだ入国を制限しているし、中国なども、まだ出入国を制限しているようだから、コロナが解決に向かわなければ、未だかってのインバウンド隆盛期の再来は難しいであろう。

 観光業の人達を先頭に、コロナで打撃を受けた飲食業の人たちも、折角のこの円安の機会を生かせたらとヤキモキしていることであろう。過去の夢が忘れられないばかりに、一刻も早くコロナが去って、今一度日本を中国人で溢れさせたいものだと切望していることであろう。

 円安が日本経済にとって良いことなのかそうでないのか、いろいろな意見もあろうが、この点では、円安が当分続くことを願うばかりである。