まだ仕事をしている頃はゴールデンウイークは一年のうちで一番楽しい連休であった。
正月も続けて休めたが、年末は慌ただしく、正月にはいろいろな行事もあり、寒い季節ということもあって、バタバタと過ぎてしまい、あまゆっくりした気分になれなかったが、ゴールデンウイークは気候も良く、公然と続けて休めるので、これをうまく利用しない手はなかった。
あらかじめ準備しておいて、休みをフルに活用して、外国旅行をしたことが多かったような気がする。長い年月の間に、女房と二人で、中国や東南アジア、アメリカ、ヨーロッパなど随分あちこち行ったものであった。
しかし、卒寿も過ぎれば、体力的にも、気分的にも、遠い外国まで足を伸ばす気にもならないし、仕事を辞めると、いろいろな日程も自由に組めることだから、強いて人の移動の多いゴールデンウイークにわざわざ出かけることもないということになる。
その上、今はコロナの感染のことも考えに入れなければならない。テレビで見ると、まだコロナが続いているというものの、昨年、一昨年と足止めされた人が、今年は三年ぶりの規制なしのゴールデンウイークということで、何処も随分多くの人出で賑わっているようである。そんな所へわざわざ行きたくもない。
しかし、こうも長くコロナのために足止めされていては、誰しももういい加減に羽を伸ばしたくなるのではなかろうか。その上、冬も終わって暖かくなり、こうも陽気も良くなると、つい何処かに出かけたくなる。
それでも、老人は遠くに行くのは億劫だし、やっぱり感染も怖い。結局、近場で、出来るだけ人混みを避けて、広い青空のもとで気持ちの良い空気を胸いっぱい吸えればということになる。
その結果としての私の今年のゴールデンウイークの実績を記せば、下のようなことになった。
4月29日 雨で1日家に止まる
4月30日 能勢電、ケーブル、リフトに乗って妙見さんへ1 5,300歩
5月1日 定期的な仲間とのクロッキーの会へ行く
5月2日 寒い一日、訪問客あり、応接で1日家にいる
5月3日 猪名川の河原散策 7,200歩
5月5日 川西能勢口まで歩き、JR伊丹を経て伊丹市立美術館へへ 8,800歩
5月6日 石橋の新しい図書館まで歩いて行く 10,500歩
5月7日 万願寺へ行き、帰り川西能勢口まで歩く 12,500歩
5月8日 猪名川の河原散策 6,100歩
卒寿過ぎにとってはこれだけ歩ければ感謝すべきであろう。