嫌な世間

 秋篠宮の長女の真子さんがクラスメートだった小室さんと結婚することになったようだが、それについての週刊誌やマスコミを通じての報道が加熱している。

 小室さんの母親が元婚約者から受け取った金をめぐるトラブルやら、小室さん親子の私生活の暴露や、非難とも取れる報道が目立つ。結婚への反対や、結婚時に支払われる予定だった一時金などに税金が使われることへの批判も多いようだったようである。

 そんなことが重なったためか、真子さんが複雑性P TSDと診断されたそうである。そう言えば、昔、美智子皇后が自身へのバッシング報道が続いた頃、声が出なくなったことがあったことを思い出す。どうしてこうした人を傷つける思慮のない報道が流行るのであろうか。

 一般市民と違い、象徴天皇制下での皇族のことだし、国民の税金が使われているのだから国民が関心を持つのは当然で、結婚に関しての一時金支給などに関しての意見などはあっても良いが、結婚相手のプライバシーに関することまで、とやかく言うことはないであろう。小室さんが将来の天皇の義理の兄になるにしても、皇族になるわけではないから、関係のないことである。

 皇族の結婚相手だからどんな人なのかは誰しも関心を寄せることであろうから、色々報道されるのは当然であろうが、その母親がどうしようが関係のないことである。報道はあまりにもやり過ぎで、プライベートな人権の侵害である。

 ある週刊誌の編集者が言ったそうだが、「小室さん親子に関する特集を載せた号はよく売れる。特に『疑惑』など批判的な記事が載った号は良い」ということで、商業主義が殊更に問題を煽っているようである。

 結婚はあくまでも本人同士のプライベートのことである。例え周囲の状況がどうであれ、周りの者は祝福してあげるべきものであろう。やつかみ半分に囃し立てるべきことではない。

 幸い皇室を離れて平民となり、二人で日本を逃げ出すことが出来、ニューヨークで暮らすようになることはラッキーである。どうかニューヨークまで追いかけて行って、その後の生活にまで過度に干渉するようなことは避けてあげて欲しい。そっと暖かい目で二人の新婚生活を見守ってあげるべきであろう。