コロナワクチン接種

 5月25日、ようやくコロナのワクチン接種の予約が取れた。

 4月末から高齢者向けの接種の予約が始まったが、最初の時も、5月初めの2回目も、受付が始まるや否や、すぐにパソコンでの予約も、電話も繋がらなくなり、たちまち満杯になり、予約出来なかった。

 どうも、若い家族のいる高齢対象者などでは、PCなども使い慣れた若い人たちが手伝って、早々に手分けして一斉にアプローチして、予約を先取りしてしまったようである。そういう競争になると、我々のような助っ人のいない老人が太刀打ち出来るはずはない。

 従って、今回も難しかろうとは思ったが、挑戦してみようとして、予め、パソコンで池田市の予約サイトを開き、氏名や番号なども先に入力しておいて、時間になるや否や希望日の欄をクリックしたが、何遍押しても反応しない。

 これは改めて初めから入力しなければならないようになっているのかなと思い直して、一旦初めに戻り、入力し直そうと思ってパソコンの画面を更新したら、初めの画面に戻った途端に、急に画面が変わり、「混雑で繋がらない。後でもう一度試みてください」といったような案内に変わってしまった。

 もうそれからは何回開こうとしても、同じ案内が出てくるだけで、何回やっても変わらない。電話でも予約出来ることのなっているので、電話してもNTTの「混み合っているのでもう少し経ってから掛け直して下さい」という音声だけで繋がらない。こちらも何回やっても変わらない。

 もう無駄なことを慌てて繰り返していても仕方がない。長期戦で行こうと考えて、パソコンでは、こちらの仕事として予定していた写真のリタッチをPhotoshopを開いてやりながら、時間をおいて、時々ワクチン予約を開いて見ることにした。

 それでも15分後にやっても、30分、1時間後に繰り返しても、いつまで経っても同じことで、全くワクチン登録画面は開けない。電話も繰り返してもビジー続き。もう殆ど諦めて、2〜3時間も経った頃であろうか。

 階下で別のパソコンから、同じワクチン申し込みをやっていた女房が、たまたま「繋がったよ」と言う。早速自分のパソコンでまた開いてみたが、こちらではやはり開けないままである。結局、女房のパソコンで、私の分まで引き続いて申し込んで貰って、やっと予約が出来た。万々歳である。

 女房はアンドロイド、私はマックのパソコンを愛用しているのだが、パソコンによって繋がり方が違うようなことがあるのだろうか。先ずそのようなことは考え難いので、女房が試みた時に、たまたま、幸運に、間隙を縫って繋がったものと考えるべきであろう。

 それは兎も角、これで何とか二人ともワクチンが打てることになり、一安心だが、それでも接種の日取りは、一月後の6月の末である。政府は7月末までに接種を済ませたいと言っているが、こんな調子では出来るはずがないであろう。

 政府はあくまでもオリンピックをやる積もりで、それまでにワクチン接種もある程度まで進めたいらしいが、とても無理ではなかろうか。ワクチンの供給はある程度目安がついたようだが、ワクチン接種は大幅に遅れがちである。

 自衛隊まで動員して大規模な接種会場などを作って急ごうとしているようだが、今度は接種する人手が不足し、歯科医師、薬剤師、救急隊員まで動員して急ごうとしている。しかし、どんなに急いでも、7月末などは絶対無理、どうしても秋までかかるのではなかろうか。

 それでも、「オリンピックをやります」と言っている以上、感染対策も完全にし、ワクチンもかなり済ませ、入国管理体制や国内の予防体制も完全だからオリンピックは出来るということにしなければならないのであろうか。

 日本はコロナワクチンでは完全に出遅れてしまっている。アメリカやヨーロッパでは、昨年秋からコロナのワクチン接種が始まっているのに、日本は完全に出遅れて、いつかの新聞では、世界の国々との比較で、接種率は世界で118位だとかになっていた。

 この夏のオリンピック控えているにもかかわらず、コロナの流行対策もままならず、政府は今年になって慌ててワクチン供給の手を打ち、供給を待てないまま、接種体制の構築を急ぎ、先ずは医療従事者から初め、高齢者、一般住民の順に接種を進めることにしたが、なかなか思うようには進まない。

 コロナのウイルスには特異的に効く薬がなく、ウイルスの変異株があちこちで生じている中では、兎に角、ワクチンに期待するところが大きいが、何はともあれ、今年いっぱいぐらいには、コロナパンデミックの終焉の兆しを見たいものである。