Go To よりも困った人を助けて!

 GO To トラベル、Go To イートなど、コロナで打撃を受けた、旅行業者や食物食堂業界に税金を投入して、コロナからの再建を助けようとするのは良いが、全ての人が旅行に行くわけではないし、全ての人がレストランや食堂を利用してGo Toイートを利用するわけではない。

 税金を使ってコロナの犠牲者を助けるのなら、Go Toより先にコロナで生活に困っている人を助ける方を先にすべきではなかろうか。

 コロナで困って自殺しようとして、自宅に放火し捕まった人の話が新聞に出ていた。今年の自殺者が増えているのはコロナのためではないかともいわれている。自殺まで行かないにしてもコロナのために職を失い、路頭に迷う人も多いと言われる。

 国民のために働く内閣なら、先ずはコロナで生活に困っている人を助けるのが先ではなかろうか、誰しも国民には生きる権利があるだから、税金を真っ先に使うのはそういう困っている人を助けるためでなくてはなるまい。

 旅行や食事で旅行業者やレストランなどを活性化させるのは良いが、あくまでも皆が普通に生きられるようになってからのことではないだろうか。時間がなくて旅行に行けない人も、食欲がなくてレストランに行かない人もいるだろうし、税金を公平に使うにはGo To のやり方は必ずしも適切とは言えないだろう。

 それにGo Toで旅行業者を支援するにしても、大きな業者ほど助けられて、中小業者はあまり恩恵に預かれないという不公平さもある。さらにこれに乗っかって税金の無駄使いをする輩までいる。GoToトラベルの事務所に出向している大手業者の日当が7万円だとかとも言われている。

 本当に困っている人に回せるお金がこんなところで浪費されているのは、いつも政府が民間委託で下請けに出す時に、必ずと言って良いほど、それに伴って起こっていることである。コロナ救済に税金を使うなら、思いつきでマスクを配ったり、利権に結びつくような特定業界の援助でなくて、先ずは生活困窮者の援助から始めるべきではなかろうか。