朝日新聞の編集委員の書いているコラムに、今流行の新型肺炎COVID19に関して、中国政府の対応を批判した内容が載っていた。そこに、国家が事実とウソの線を引く中国に関して、ロシアのノーベル賞作家の故ソルジェニーツインの言葉として、中国のネット上を彷徨うとされる詩が紹介されていた。内容はこうである。
我々は彼らのウソを知っている
彼らも 彼ら自身がウソを付いていることを知っている
彼らは 我々が彼らのウソを知っていることを知っている
我々も知っている 彼らは我々が彼らのウソを知ることを知っていることを
それでも彼らはウソをつき続ける
これは勿論、中国での中国についての詩であるが、これを読んで「あれ」と思ったのは私だけであろうか。今の日本の国会でのやりとりにぴったりの詩ではなかろうか。
森友学園や加計学園の問題の時もそうだったが、現在議論されている「桜を見る会やその前夜祭」をめぐる政府の答弁、それに検察局の人事をめぐる問題まで加わって、誰が聞いてもウソとわかる政府の言い訳がいつまでも続いている。国や、意味合いは違っているが、まさにこの詩にぴったり当てはまるではないか。
もういい加減にウソの答弁で国会を混乱させるのはやめて欲しいものである。国会の品位を落とし、国民を愚弄するのもいい加減にしろと言いたい。