東京の姪の関係で、御影の世良美術館で開催された上記の音楽会に女房と一緒に行ってきた。
バッハの頃のバロック音楽については、あまりのクラシックな感じがして、今ひとつ関心が薄かったが、最近他にも古楽器の演奏を聴く機会があったりして、多少関心が出来、せっかくの機会だったので聴きに行った次第である。
バロック・フルートにバロック・ヴァイオリン、バロック・チェロそれにチェンバロという全てが300年前の楽器による構成で、表題の通り、J.S.バッハとその息子たちの曲ばかりで、まさにバッハ一家の音楽を楽しませてもらった。
こちらはもともと音楽には縁が薄く、聴いた音楽について批評はおろか、感想を述べることさえおこがましいが、今回聴いた4人揃ってのバッハのトリオ・ソナタ ト長調や、最後の曲であった、親バッハがフリードリッヒ2世の求めの応じて作ったのが元だと言われる、ソナタ・ハ短調「音楽の捧げもの」というのは中々良かった。
バロック音楽も幅が広く奥が深いというのか、これまでの馴染みが少ないだけに、案外楽しめるものだと再認識させられた。ただ、チェンバロが全て伴奏を引き受けているのだが、ピアノと違って、管弦楽器が強く響くと殆ど聴き取りにくいぐらいになるのは仕方がないのであろうかなと思われた。
その他、ヴァイオリンやフルートの独演も良かったし、チェロでは2番目の息子だかのバロック離れの感じのした音楽にも興味を引かれた。そこで気がついたのは、バロック・チェロには足がないので両膝で挟んで楽器を演奏するのだが、長い演奏では疲れないのかなとも思われた。
何れにしても3時間ぐらい300年昔の音楽の雰囲気の中にどっぷり浸からせてもらって幸福であった。バロック音楽は素人にも結構楽しめるものである。
また偶然に会場でしばらく会う機会がなかった親戚の一人に出会うこととなりラッキーな一日でもあった。