「謙虚に受け止め丁寧に説明する」

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 政治家という者は大言壮語しても身のないことが普通なので、「謙虚に受け止め、、真摯に対応し、丁寧に説明する」と言われても、その通りに受け止める人はいないであろうが、安倍首相の発言はあまりにもうそが多く信用ならない。全く反対のことを平気で言う傲慢さが目につく。

 謙虚とは広辞苑によれば、「①謙遜で心にわだかまりのないこと、控えめで、素直なこと②自己の弱小、無力、罪業に対する深刻な自覚から神の意志にあくまでも従順になろうとする心」とある。これを読めば安倍首相の態度がこれと全くと言っても良い逆であることが分かるであろう。

 そんな逆の態度の人の口から出た言葉をそのまま聞き取る人はいないであろうが、事実「謙虚に受け止め、真摯に検討し、丁寧に説明する」と言った後も、モリカケ問題が議会で問題になってから後、安倍首相のしたことは、野党の国会開催の要求を無視し、北朝鮮問題を煽って国民を煽り、野党の分裂などの波に乗って、やっと国会を開いたと思ったらそのまま解散し、「国難突破解散」と言ってきたが、その間、選挙戦でも、モリカケ問題については完全に口を閉じ、国民が少しでも忘れてくれることを願い、追随者に「そんな小さな問題より北朝鮮などの大事な問題を議論せよ」と言わしたりしている。

 果たして今度の国会では安倍首相は「謙虚に受け止め、真摯に対応し、丁寧に説明してきた」という。一体どこでしてきたというのであろうか。夢の中で言われたのかもしれないが、国民は全く聞いていない。モリカケ問題はもう終わったわけではないのだから、国会でもう一度丁寧に説明してもらいたいものである。

 この人は先を見ないでその場限りの判断で断定的なことを言うので、後でひっくり返ることがしばしば起こるのだが、そうなっても平気で前言を取り消したり謝ることもなく、平気でまた違った立場を断定してはばからないところが傲慢なのである。金持ちや有名人の坊ちゃんは怖いもの知らずと言われるが、岸信介の孫にあたる安倍首相はその典型であろうか。

 オリンピック開催地決定の時は東北地震での放射能漏れに関して、世間ではまだ色々問題にされていた頃であったにも関わらず、完全にコントロールされているとハッタリを利かせたりしたのはまだ序の口。

 TPPについては始め反対を唱え、「TPP反対 ぶれない自民党」というポスターを大量にばら撒きながら、平気でTPPを推し進め、アメリカが抜けた後まで面倒を見ている様で、それについての説明もあまりない。

 また消費税アップを延期した時も、最初の時は次回は必ず実行する「私のいうことに嘘はありません」と言いながら、その次の延期の時には、「これまでとは違った発想から」とか、わけのわからないことを言って延期し、自分の見込み違いを認めようとはしなかった。

 そして、加計学園の問題に際しては、古くからの友人で大学新設の申請を長い間しては脚下されてきた加計氏とは、今もよく会っていることがわかっているのに、申請の話を最近になって初めて聞いたと答弁するなど、あり得ない虚言を平然と述べている、などあまりにもうそが多すぎ、傲慢で謙虚さに欠け、個人としても信用ならない人物と見ざるを得ない。

 その上、北朝鮮問題では、まるでミサイルが日本に攻撃を仕掛けてきたかのように騒ぎ立て、Jーアラートまで持ち出て国民を不安がらせた上で、国難突破解散などと称して国民を煽るなど、少し度が過ぎている。上に掲げたイラストの掲示板はFBから拾ったものであるが、私と同じように感じてられる方も多いようである。

 今度の選挙ではもう見たくないと思っていたこの首相が三分の二を確保して、今後も当分この顔を見なければいけないのかとがっかりしている人も多いようだが、今度は野党の質問時間を減らそうとしているし、これから先どんな世の中になって行くのであろうか心配である。