東京都議選の結果

 東京都議会の議員選挙の結果が明らかになった。小池都知事都民ファーストの会派が勝利し、自民党の惨敗であった。ある程度予想はされていたが、自民党は予想以上の負け方である。

 多くの人が少し溜飲を下げたのではないだろうか。この4年間、ことに最近の自民党政治のやり方はあまりのもひどかった。強引というより傲慢であった。その報いが結果になった現れたといってもよいであろう。そういう意味では、まだ日本の民主主義は死んではいなかったとちょっと安堵の胸を撫で下ろすことが出来たとも言えるだろう。

 最近の国会の目立った出来事だけを見ても、森友学園問題、加計学園問題における説明の無さやごまかし、曖昧さ、共謀罪参議院審議におけるしどろもどろの答弁や、それに続く異常なやり方による強引な裁決、荻生田官房副長官の説明もない文言の否定、稲田防衛大臣の明らかな選挙法違反の居直り、豊田議員の秘書への暴力、下村議員の不正献金等々、次々に現れた疑問や問題に対する政府の対応はあまりにも傲慢で、国民を見くびってきたものであり、そののツケが回ったきたものであり、都民が今回の選挙を通じてで安倍政権に対してノーといったものであろう。

 当然この結果は国政選挙にも影響するであろうが、これで安心は出来ない。小池知事は本来自民党であり、今も辞職届けは出しているものの受理はされていないし、今は口を閉ざしているが、以前には国政選挙では安倍内閣の協力するといっているのである。しかも選挙がおわっっ直後には、知事の仕事に専念するためとして譲った都民ファーストの以前からの幹事長は大日本帝国憲法復活を公然と唱える右翼の政治家なのである。

 今度の選挙の結果、安倍内閣をはじめとする自民党がどのように動くのか、公明党の協力がどうなるのか、当分様子を見なければならないが、都議選にしろ自民党の大敗は久しぶりで長年溜まった溜飲を下げさせてくれたが、国政における政治の動向はまだまだ改善の兆しが見えるには遠く、アメリカ追随の日本の政治の行方は今なお疑問一杯である。