靖国神社で爆発、現場に乾電池など ゲリラ事件の疑いも

 見出しのように、靖国神社で爆発があり、現場に乾電池などが見つかり、ゲリラ事件の疑いもあるということにようである。ただ、大した被害もないのでこの事件もこのままうやむやになり消えていくのかも知れないが、靖国神社が標的にされているところに、社会の背後に蠢めく暗黒の世界との関連などには注意しておくべきだと思う。

 戦前、戦後に数多く見られた「為にするでっち上げ事件」を思い出さざるをえないからである。大きな政治的変化を起こしたい時にはしばしばでっち上げ事件が起こされてきた歴史がある。でっち上げ事件で社会を不安にさせ、その不安に乗じて平静な時には通りにくい政治目的を強引に達成しようとする手段として繰り返されてきた方法である。

 安倍政権のやり方が強引で多くの反対を押し切ってでも右傾化政策を進めようとし、その背景に日本会議などのはっきりとした歴史修正主義右翼団体が動いている時代には何が起こっても不思議ではない。戦前に似た雰囲気が次第に立ち込めているのがひしひしと感じられるからである。

 考えられる方策は誰かに靖国神社を襲わせて社会に不安を巻き起こし、靖国神社に反対する左翼勢力の仕業にし、警護関係の強化、言論の自由の抑圧、左翼勢力への攻撃などに利用しようとするものである。

 戦前の社会の動きを思い返せば、こういう嫌な事件を繰り返し、次第に世論を自分たちの都合の良い方向に誘導していこうという作戦の一部なのかもしれない。今しばらく様子を見ていくよりないであろうが、パリの同時多発テロだけでも治安の強化、共謀罪などが言われる世の中になっているので、どうなっていくのか注意してておくべきだと思われる。