2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

文明はジャンプして進歩する

いつ頃だったか。ポーランドの古都クラコフを訪れたた時のことである。ホテルの部屋へ入ろうとして、フロントで渡されたカードをドアのスロットに差し込もうとしたところ、何処にもスロットが見当たらない。どうしたことかと見ると、ドアの少し上部にある目…

奇遇

未だ普通に働いていた頃には、思わぬ所で思わぬ人に出会ったりしてお互いに驚いたり、それを機会に旧交を温めたりしたことが時にあったものだが、歳をとると、誰しも活動範囲が狭くなり、交友関係も減るし、その上、同じ年頃の友人たちがだんだんと亡くなっ…

ミャンマーの政変について

最近のニュースによると、ミャンマーでは、建国以来の長い間の軍事政権の末に、やっとスーチー氏の率いる民主政権が出来て落ち着いているかに見えていたが、最近また軍のクーデターが起こって、軍部が政権を奪い、それに対する国民の大規模なデモが続き、軍…

電動アシスト自転車

高齢になって自転車に乗らなくなって、もうどのくらいになるだろう。休みの日などに、女房と一緒に、よく自転車を連ねて、空港や、伊丹、千里、箕面の方まで行って楽しんだものだったが、あれはいつ頃までのことだったのであろうか。歳をとって、いつしか乗…

自主独立国家への日本の夢

私などの世代の者は、長い戦争の中で育ち、丁度成長した頃に国の崩壊、敗戦を経験したので、この世界を見るのに、今でも、それまでずっと続いて来た世界が、敗戦を契機に突然変わって、新しい世界が始まったような受け止め方をし易い。 どうしても、戦前と戦…

九十翁のコロナの一年

コロナが流行り出してもう丸一年が過ぎてしまった。一昨日だったか、箕面の滝へ行った帰り道、石橋の駅のホームで電車を待っている時、ふと周りを見ると、皆が一人残らずマスクをして、殆どの人が下を向いてパソコンの画面を見ながら指を動かしている。 今で…

今時の若者に期待する?

90歳も過ぎて、余命いくばくもない爺さんが、今の若者がこうあれ、こうあって欲しいと言ったり、思ったところで、老人の勝手の自慰行為に過ぎないことは重々わかっていながら、それでも気になるのが今の若者の行動や目標である。 NHK放送文化研究所の最新…

近未来の日本語

最近はカタカナ英語やそれと日本語の交じった言葉、それらの短縮カタカナ語、略語などのカタカナ単語が多くなり、新たな言葉も多く、新聞などにもこういった言葉が次第に広く使われるようになってきて、若い人との接触の機会の少なくなった老人には中々つい…

自発的従属論

「自発的従属論 エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ著 ちくま学芸文庫(ラ11・1)」という本を読んだ。著者は16世紀中頃、フランスのボルドーの高等法院に勤め、30歳代に夭折している人物である。モンテーニュが親しい友人であったので、著者の死後、この著書…

戦後の汽車の旅

昔の汽車の旅が懐かしい。戦後の混乱期の汽車は、それこそ超満員で、通路にも人がぎっしり座り込んで、人と荷物でギュウギュウ詰め。入り口からは一杯で乗れないので、窓から乗り込む人も多く、荷物用の網棚に登って寝る人までいた。列車の運行も不規則で、…

 陰謀と陰謀論

アメリカでトランプ大統領が選挙の不正を訴え、支持者が議会を一時占拠するような事件まで起こり、最近また陰謀や陰謀論についての話がいろいろ出ている。 政治に陰謀はつきもので、昔から何処にでも見られる権力争いに絡んだものが多いが、陰謀というだけに…

JKって何のこと?

古くから、若者たちは自分らの略語を作って、自分らの間で使って喜んでいたが、最近はスマホのやりとりが盛んなので、その影響であろうが、極端な略し方の言葉が流行り、我々老人にはとてもついていけない。 それが新聞にまで使われると、何のことかわからず…

どうしてPCR検査が増えないのだろう

コロナ感染がいよいよ爆発的に増えだして、政府も緊急事態宣言を出さざるを得なくなったが、未だに経済と両立させようと、中途半端な考えが続き、行動制限を主として飲食関係のみを抑えて、第一回に緊急事態宣言時より規制範囲をを狭めている。 そのような政…

検便って何を調べるの?

一昔前までは日本では「検便」と言えば、子供でもよく知っていた。ところが今では「検便」と言っても、もう知らない人も多い。検尿や検血からの類推で、便の検査ということは判っても、何のためにするのか、また、何処でどうやって取って、どうやって提出す…