2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

中山観音の探梅

今年は暖冬で、どこのスキー場も雪がなくて困っているようだし、1月末の那覇市で、気温が27.6度を示し、1月の観測史上、最高気温を更新 したともニュースが言っていた。大阪でも、1月28日は大寒なのに19.5度と、まるで4月の陽気であった。 それなら…

アメリカの第一印象

アメリカまで船で行ったことを書いたが、その時のアメリカへ初上陸した時の第一印象を付け加えておきたい。1961年のことで、まだまだ日本は戦争に負けた三等国で、戦勝国のアメリカは燦然と輝く超大国であった。 当時はまだ日本からアメリカへ行く人もそ…

初めてのアメリカ渡航

1961年に初めてアメリカへ渡航した時のことを記しておこう。当時は敗戦からまだ十五、六年、安保反対闘争の直後で、高度成長も未だ始まりかけたかなという時代である。まだまだアメリカが大きく輝き、日本はまだ小さな貧しい三等国であった。 1ドルが3…

アビーコレクションの竹工芸名品展

先日女房が留守なので、作ってくれていた昼飯を炬燵に持ち込んでテレビを見ながら食べていると、テレビが表記の展覧会の案内をしていた。何でも日本の竹の造形に魅了されたアメリカ人Diane and Arthur Abbeyが収集した竹を素材とした作品で、ニューヨークの…

徴兵検査

現在、我が国には徴兵制度というものはない。しかし自衛隊があり、日米同盟があるので、やがて自衛隊が拡大された時には、再び徴兵制度が復活しないとは限らない。少子高齢化で兵役に適した若者が少ないので、自衛隊への応募者が必要数に満たないようになれ…

韓国映画「パラサイト 半地下の家族」

韓国映画「パラサイト」が面白かった。2018年の第71回カンヌ国際映画祭で最高賞・パルムドールを取った是枝裕和監督の「万引き家族」と同様の社会の底辺で暮らす家族を取り上げた映画であるが、是枝監督も「『見ろ!』としか言えないし、『面白い!』としか…

ピカドン

ピカドンとはあの8月6日の、広島への原爆投下について、被害者たちが現実の経験に基づいて付けた名前である。 私は当時、広島の南にある江田島の海軍兵学校という海軍士官を要請する学校にいた。全寮制というより、入学してから卒業するまで、ずっとそこに…

最後の海軍兵学校生徒

先日アメリカから帰ってきた娘が、スマホで私の海軍兵学校生徒だった時の名簿を見せてくれたのにはびっくりした。 もう75年前に消滅した旧海軍の士官養成の学校のことである。当時三千人からいた生徒の個人名簿が、現在もスマホで見られるとは夢にも思って…

ファシズムの初期症候

SNSに上のような、元政治学者ローレンス・ブリット氏という人が書いた「14のファシズムの初期徴候」という箇条書きが載っていた。元々同氏が2003年に書いた記事が元のようで、米国のワシントンのホロコースト記念博物館に掲示されているものだそうであ…

上と下の区別

朝飯を済ませ、後片ずけも済んだ筈なのに、女房がキチンの流しで、桶に何かを入れて洗っている。何だろうと思ってみると、テーブルクロスを流しで洗っているところであった。 前日、我が家で小さなパーティをしたので、その時に使ったテーブルクロスであった…

消えたパソコン情報の復活

暮れに娘たちが揃ってアメリカから帰って来たので、一緒に温泉へ行ったり、昔話に興じたりして、久し振りで家族の集まりを楽しんだ。 ところで、この機会に、以前からずっと懸案になっていた女房のパソコンのトラブルを娘の旦那が調べてくれた。殊に、女房が…

面白くなる音楽の世界

正月に兵庫県立芸術文化センターで、「ワンコイン・コンサート出演者お披露目・新春顔見世コンサート」なるものがあり聴きに行った。毎月一回ぐらいのペースで若手の演奏家に発表の機会を与えるとともに、周辺に住んでいる多くの人たちに手軽に音楽を楽しん…

正月やめでたくもあり、めでたくもなし

年が変わって、今年で数えて93歳になる。もうこの歳になると若い頃のような正月の楽しみはない。あっという間に一年が過ぎて、忽ちまた正月がやて来たというだけのことになってしまっている。よくこの歳まで生きたものだと思う。もういつ死んでも悔いはな…